第三章
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「やっぱりね」
「そうなのね」
「僕も驚いたから」
「あたしはミニスカート大好きだからね」
「今もなんだ」
「サンタの服でもね」
「そんなサンタさんいるなんて」
子供は驚きを隠せなかった、だが。
プレゼントは貰った、それでよしとしたが。
別の子供はだ、ハンナにいやらしい笑顔で尋ねた。
「お姉さん下着の色何色?」
「あら、ませてるわね」
「だってお姉さん奇麗だから」
子供だが男でこう聞いてくるのだった。
「それでね」
「黒だけれど」
「黒!?」
「ブラもショーツもね」
どちらもというのだ。
「そうよ」
「黒なんだ」
「見たい?」
「見せてくれるの?」
「流石にそれは駄目だけれどね」
「何だ、ケチ」
「ケチじゃないでしょ」
即座に言い返した。
「そんなのものは見せないものよ」
「誰にも?」
「彼氏以外にはね」
「じゃあ僕彼氏じゃないから」
「見せないから。創造だけしてね」
「ちぇっ」
その子供は口を尖らせて言った、だがその子供もプレゼントは貰った。こんな調子で自分の受け持ちの仕事をしたが。
終わってからだ、家に帰るとサンタに言われた。
「来年からはな」
「普通の服でお仕事しろっていうのね」
「やっぱりな」
そのミニスカートを見て言うのだった。
「その恰好はな」
「刺激が強いのね」
「だからな」
その為にというのだ。
「止めるんだ」
「今じゃ普通でしょ」
「普通か?」
「ミニスカートなんてね」
「サンタクロースでもか」
「女の人がなってね」
そうしてというのだ。
「そのうえで」
「そんな筈ないだろ」
「じゃあこれから普通になるわ」
「絶対にない」
サンタは強い声で言い切った、だが。
翌年日本で仕事をしてだ、曾孫とほとんど同じ格好で仕事をしている黒髪の少女達を見て驚いて言った。
「これが日本のサンタクロースか」
「はい、アルバイトしてます」
「クリスマスですから」
「今夜は」
「ケーキを売ってか」
ケーキ屋の前で女の子達はそうしているので言った。
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