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大阪の呼ぶ子
第五章

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「ちゃんとね」
「茶臼山にもか」
「あんたが今言った通りよ」
「妖怪は何処にもいるか」
「だからね」
 そうしたものだからだというのだ。
「本当にね」
「驚いていないんだな」
「あんたも特にでしょ」
「いるんだなって思う位でな」
 たこ焼きを食べつつ答えた、家に持って帰る頃にはもう結構冷えていてはふはふとする程熱くはない。
「別にな」
「そうよね」
「うちの学校本当に妖怪の話多いからな」
「だからよね」
「もうな」 
 それこそというのだ。
「驚いていないさ」
「あんたもね」
「ただいるんだなってな」
 その様にというのだ。
「思うだけだよ」
「それだけね」
「本当にな」
 こう言うのだった。
「俺も」
「そうよね」
「ああ、しかしな」
「今度は何よ」
「いや、たこ焼きとかカップ焼きそばはな」
 今度はカップ焼きそばを食べつつ言った。
「ストロングに合うな」
「梅にもね」
「いけるな」
「どんどんね」
「これはな」
 舞奈にさらに言った。
「二人共全部空けられるな」
「五百を三本ね」
「三本ずつな」
 それだけというのだ。
「いけるな」
「そうね」
「それで今頃は」
 勇也はさらに言った。
「あの妖怪さんもな」
「都島の方行くって言ってたわね」
「そっちにな」
「カラオケにね」
「だったらな」
 それならというのだ。
「今頃な」
「あの妖怪さんも飲んでるわね」
「食ってな」
「おまけに歌ってるわね」
「他の妖怪さん達と一緒にな」
 共に飲んで食べつつ話した。
「そうしてるな」
「そうよね」
「そしてな」
 そのうえでというのだ。
「楽しんでるな」
「そうよね」
「俺達もそうしているしな」
「同じ様にね」
「妖怪と人間の違いなんてな」
 勇也は飲みながら言った。
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