第三部 1979年
戦争の陰翳
柵 その4
[6/6]
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
して、鰻香と称した。
歴史用語でも鰻香内閣という言葉があるほどだ。
同事件は、1914年(大正3年)の山本権兵衛内閣のシーメンス事件による総辞職後に、枢密院顧問官清浦奎吾が組閣の大命降下を受けながら辞退に追い込まれた騒動を指す言葉だった。
また、戦後の日ソ交渉でもその言葉が多用された。
ソ連はことあるごとに北方領土返還をにおわせ、援助やシベリア開発を名目に多額の資金を日本側からかすめ取った。
日本側は数十億円単位の金を持ち出されながら、領土交渉は進まなかった。
そのことを外務官僚が、ウナギのかば焼きと称したほどである。
ミラは暗にフェニックスミサイルの事は教えませんよと、自分にメッセージを送っているのだな。
マサキはそう理解すると、アルザスワインの香りを娯しんだ。
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ