第七百七十七話 不潔な入浴その四
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「そうした入り方はね」
「最低よね」
「下品でね」
そうであってというのだ。
「不潔よ」
「そうよね」
アロアもその通りだと答えた。
「そう思うわ」
「そうよね」
アンネットもまさにと頷いた。
「本当にね」
「そうよね」
「入るならね」
「こうしてお友達と入るか」
「一人でね」
「入るものよね」
「しかも子孫を残すんじゃなくて」
「個人の楽しみよ」
快楽の為にというのだ。
「そうしていたのよ、まあ子孫を残すのはね」
「あの国だと当然ね」
「共和国でもね」
そう自称しているがというのだ。
「実際はね」
「専制君主の国よね」
「だから将軍様hが子孫を残すことは」
「当然だったのね」
「凄い矛盾しているけれど」
共和国であるというのに国家元首は世襲でありその為子孫を残す必要があるという状況であることはというのだ。
「けれどね」
「そうしたことしてたのね」
「そうみたいよ」
「勿論当時の日本は違ってたわ」
彰子がまた言ってきた。
「皇室は質素であられて」
「気品もよね」
「当然備えておられたから」
アロアに話した。
「そんなお風呂の入り方もね」
「されていなかったわね」
「一夫一妻であられて」
このことは大正帝の頃からである。
「本当に質素であられたから」
「お風呂に入られても」
「ハーレムはなかったわ」
「それはいいことね」
「まあこれがエウロパだと」
彰子はこの国の話もした。
「ずっとお風呂入らなかったしね」
「フランスとかね」
「何年に一回とかだったから」
入浴を行うのはというのだ。
「かなりね」
「今アンネットが言った意味とは別のね」
アロアは眉を顰めさせて話した。
「不潔だったわね」
「ストレートな意味でね」
「体臭凄かったでしょうね」
「何でもアンリ四世は」
ブルボン朝の最初の王である、女好きだったが名君として知られている。
「上半身は玉葱が腐った様な匂いがして」
「臭かったのね」
「それで足もね」
こちらもというのだ。
「酸っぱい匂いがして」
「そっちも臭かったのね」
「さらに大蒜好きで」
「ああ、そっちの匂いも」
「お口もそうでね」
大蒜の匂いがしてというのだ。
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