第七百七十七話 不潔な入浴その三
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「四人までよね」
「持っていいのよね」
「けれどね」
彰子は口調を厳しくさせて言った。
「あそこの将軍様はね」
「私利私欲よね」
「だって共和国よ」
その国家の名はだ。
「だったらね」
「ハーレムなんてね」
「子孫を残すとか」
そうしたというのだ。
「そんなことはね」
「必要ないわね」
「普通に考えてそうだから」
それ故にというのだ。
「私利私欲でね」
「ハーレム持ってたのね」
「そうだったしね」
北朝鮮はというのだ。
「あの国はね」
「将軍様個人の喜びね」
アンネットは実に嫌そうに言った。
「喜び組って」
「ハーレム作ってね」
「最低の行いね」
「ええ、それでお風呂もね」
それの入り方もというのだ。
「そうした女の人達を侍らした」
「そんな入り方ね」
「そうだったのよ」
「酒池肉林ね」
アンネットはこれまた嫌そうに言った。
「それって」
「国民の人達が大勢餓え死にしていてね」
「自分は酒池肉林ね」
「実際贅沢三昧で」
そうであってというのだ。
「ご馳走に高価な外国のお酒に」
「宮殿に住んで」
「それでハーレムでね」
「お風呂もそうだったのね」
「世界の最貧国の一つで」
その失政の結果だ、北朝鮮は長い間世界の最貧国のうちの一国として名を知られしかもそこから上がることはなかった。
「将軍様の贅沢費が日本の宮内庁の予算の八倍以上あったのよ」
「八倍以上!?」
「凄いでしょ」
「日本って当時から大国よね」
「世界屈指のね」
「その日本のなの」
「当時は宮内庁だったけれど」
この時代では宮内省に戻っている。責任者は宮内大臣で閣僚の中でも重要とされていることで知られている。
「日本の国家予算の中で微々たるもので」
「質素だったのね」
「けれどね」
北朝鮮はというのだ。
「その日本の宮内庁の予算のね」
「八倍以上あって」
「北朝鮮の国家予算の一割以上がね」
「将軍様の贅沢費だったのね」
「それでお風呂もね」
「そんな風だったのね」
「そんな入り方だったのよ」
美女達を多く侍らせたそれだったというのだ。
「これがね」
「腐りきってたのね」
「ええ、酷いわよね」
「お風呂入るにしてもね」
アンネットはこの時も嫌そうに話した。
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