第七百七十七話 不潔な入浴その二
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「持っていたのよ」
「そうよね」
「しかもね」
彰子はさらに話した。
「昔は男の人は少なくて」
「身体が弱くて早く死んで」
「そうなっていてね」
「女の人が多くて」
「そうだったから」
このこともあってというのだ。
「行かず、の人がいない様に」
「お妾さんがいて」
「そしてね」
そのうえでというのだ。
「後宮もね」
「あったわね」
「そうだったしね」
このことを話した。
「それでね」
「よかったわね」
「むしろないとね」
そうした場所がというのだ、彰子は日本の皇室もかつては一夫多妻であったことを思い出しながら話した。
「困っていたのよ」
「そうそう、欧州だとね」
アロアが言ってきた。
「キリスト教は一夫一妻で」
「女の人が余って」
「そうした人達はね」
「修道院に入って」
「結婚出来なかったのよ」
「そうした人多かったのよね」
「そうみたいね」
彰子に話した。
「どうも」
「そうでしょ、だからね」
「そうしたことのない様に」
「日本とか中国とかじゃ」
「後宮があったのね」
「日本だとね」
彰子は自国のことをさらに話した。
「将軍様もね」
「幕府の」
「そう、大奥があって」
「そこに沢山の奥さんがいて」
「そしてね」
「子孫を残す様にしていたのね」
「実際にね」
彰子は話を続けた。
「そこで五十五人のお子さん作った将軍様もね」
「いたのね」
「十一代の家斉さんは」
徳川家斉である、大御所にもなっている。
「そうだったのよ」
「それは凄いわね」
アンネットは五十五人の子供と聞いて言った。
「日本って昔から同性愛普通だったわね」
「同性婚はなかったけれどね」
「そうよね」
「けれど家斉さんはそっちの趣味なかったみたいで」
「女の人だけで」
「それでね」
そうであってというのだ。
「五十五人よ」
「そこまでもうけたのね」
「お子さんをね、けれどね」
それでもというのだった。
「それはあくまでね」
「必要だからで」
「イスラムだってあれよね」
彰子は今度はこの宗教の話をした。
「奥さん四人まで持っていいのは」
「戦争、ジハードしてるとね」
アロアが言ってきた。
「戦死する人がいて」
「未亡人の人も出るわね」
「だからね」
それでというのだ。
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