第三章
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「三星枢軸との」
「モンゴルの平原に行ってか」
「モンゴルですのでかなりの乗馬かオートバイ、自動車の技術が必要です」
「俺自動車免許取り立てだよ」
ギルドの職業訓練の中で研修を受けて習得した。
「馬乗れないしバイクは五〇CCだよ」
「では無理ですね」
受付嬢はすぐに答えた。
「モンゴルに行くのは」
「そうなんだな」
「サハラ砂漠やアマゾン等危険地域の探検ですが」
「冒険者もしていいよな」
「どちらもかなりの高レベルで複数の方でパーティーを組まないとです」
「行けないか」
「そうです」
「ダチは多いけれどな」
浩二はそれでもと答えた。
「けれどな」
「パーティーを組み人達はですか」
「考えてみたらな」
そうすると、というのだ。
「いないな」
「そうなのですね」
「しかもレベルが高くないとか」
「駄目です」
クエストに参加出来ないというのだ。
「アマゾンもサハラ砂漠もモンスターが非常に多く」
「強いからか」
「十星連合の統治領に入っていても」
そうであってもというのだ。
「街や村も殆どなく人もです」
「入らない様な場所でか」
「そうであるので」
だからだというのだ。
「それで、です」
「俺みたいなレベルだとか」
「参加出来ません」
「そうなんだな」
「初心者が出来るモンスター退治やダンジョン探索のクエストもありますが」
受付嬢はそうしたことも話した。
「どうされますか」
「十星連合領内ですか」
「はい、受けられますか」
「ちょっと見せてくれ」
見るとどれも人が少なく街や村が遠い場所だった、若しくは獣やモンスターが大量発生している場所だった。ただ移動はギルドの方で術でそうしてくれるのでだった。
問題なく彼はモンスターや獣を退治するクエストやダンジョン探索のそれも受ける様にして参加していった、だが。
「また一緒だな」
「そうだな」
「宜しくな」
顔見知りが出来た、それも何人もだ。ギルドが管理する冒険者稼業は危険は伴っても比較的安全が保たれる様に考えられていてだった。
そのクエストに相応しいレベルと人数で行われるので命の危険はあっても浩二が予想していたより遥かにましだった、そして。
顔見知りも多くなりかつそれまでの雑用のクエストも受けていってだった。
彼は何時しかベテラン冒険者と呼ばれる様になった、それで実家に帰った時に店を継いだ兄の子にこう言った。
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