第二章
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「それならね」
「うむ、ではな」
「魔法を使うのね」
「そうしよう」
こう言ってだった。
マリアンヌはティーポットとティーセットそれに他のものに自分達で動いて紅茶を淹れる様に魔法をかけた、そうするとだった。
彼女の狙い通り紅茶は自然と淹れられてだった。
美味しくの飲めた、それで笑って言うのだった。
「美味しいのう」
「魔法を使うことね」
「こうしたこともな、あれこそ動かずともな」
紅茶を美味そうに飲みつつさらに言った。
「こうしてな」
「魔法を使えば」
「紅茶も飲める、お前もな」
曾孫にこうも言った。
「こうして魔法を使ってな」
「楽をしろっていうのね」
「面倒臭いことはじゃ」
そう思ったことはというのだ。
「もうな」
「嫌なのね」
「大嫌いじゃ、若い頃からそうであってな」
「今は尚更なのね」
「本当に息をするだけでも面倒臭い」
またこの言葉を出した。
「出来れば植物になってな」
「動かなくて自然と息をしたいのね」
「光合成をしてな。変身してなってみるか」
「なったらすぐに山羊連れて来るわよ」
曾孫は曾祖母に真顔で言った。
「羊でも鹿でもね」
「そして葉とかを食わせるのか」
「何ならキツツキも呼ぶけれど。あと木の中に巣を作る虫も」
「怖いことを言うのう」
「それが嫌なら言わないの」
ジョゼフィーヌの言葉は厳しいままだった。
「そして動くの」
「面倒臭がらずにか」
「それが運動にもなるしボケ対策にもなるわ」
(魔女じゃからいつも魔法を使って本を読んで研究しておるが」
「それでもよ、面倒臭がらずに」
自分で動いて淹れられたミルクティーを飲むマリアンヌに言った。
「動くの、いいわね」
「厳しい弟子で曾孫じゃのう」
「誰がそうさせてるのよ」
「やれやれ。ではそんなお主にマカロンと紅茶をやろう」
「自分で用意するわよ」
魔法で出そうとした曾祖母に言った、そしてだった。
ジョゼフィーヌは実際に自分で動いてマカロンとミルクティーを出した、そうして曾祖母と一緒にそうしたものを楽しんでだった。
この日も魔法を教わった、その授業が終わると曾祖母に言われた。
「よいぞよいぞ、このまま努力したらな」
「いい魔女になれるのね」
「そうじゃ、努力すればな」
「わかったわ、じゃあ面倒臭がらないでね」
ここでもこう言うのだった。
「努力していくわね」
「いやいや、努力は面倒臭がってもな」
「それだと努力にならないでしょ、しかもまたティーポットとかカップ自分達で動いてるけれど」
「これからずっと動く様な魔法だからのう」
「兎に角動きたくないのね」
「面倒臭いからな」
「全く、何度も言うわよ」
曾孫の言葉は今も厳しかった。
「面倒臭が
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