第二章
[8]前話
「今のブラジルの女の人並に」
「派手でしょ」
「そうね」
否定しないまま答えた。
「言われたら」
「それじゃあね」
マリアは今度は笑って話した。
「私今度買う下着はね」
「褌にするの」
「売ってたらね」
それならというのだ。
「そうしたいわ」
「売ってるわよ」
百合はすぐに答えた。
「八条百貨店はね」
「ここね」
「何処もね」
「ここ福岡店だけれど」
「売ってるわよ」
「そうなのね、それじゃあ」
マリアは百合のその話を聞いて笑顔で話した。
「是非ね」
「褌買うの」
「普通のティーバックも買うけれど」
それと共にというのだ。
「日本のティーバックもね」
「褌もなのね」
「買ってね」
そうしてというのだ。
「そのうえでね」
「穿くのね」
「そうするわ。来日して色々日本の醍醐味味わってるけれど」
百合に明るい笑顔のまま話した。
「今度は下着もね」
「味わうのね」
「そうするわ」
こう言って百合と一緒にだった。
マリアは女性用下着の店に入った、そうして実際に店員さんに女性用の日本古来の下着を買いたいと言ってだった。
褌を紹介してもらった、そのうえで。
「いや、いい褌買ったわ」
「虹色のね」
「レインボー褌なんてね」
百合に一緒に下着を買ってから帰る途中で話した。
「素敵よ」
「よくそんな褌あったわね」
「純白もよかったけれど」
それでもというのだ。
「それよりもね」
「虹色ね」
「見てこれだって思って」
そうしてというのだ。
「買ったわ、じゃあ今度早速ね」
「その褌穿くのね」
「そうするわ」
まさにというのだ。
「これからはね」
「そうなのね」
「そしてね」
マリアは上機嫌な顔で買った下着達が入った袋手にしているそれを見つつ言った。
「決めるわ」
「下着のお洒落を」
「褌のね、さらしも買ったしね」
「上はそれね」
「そう、虹柄もね」
「そちらもよね」
「虹柄のジャパニーズ下着でね」
褌とさらしでというのだ。
「決めるわ」
「そうするのね」
「そうよ、日本にいるし」
「尚更なのね」
「そうしてね」
「お洒落するのね」
「そうするわ」
百合に笑顔で言ってだった。
マリアは実際に褌そしてさらしを身に着けた、そして着替える時等に友人達にその姿を披露すると。
お洒落だと特に外国の娘達から好評だった、それで尚更笑顔になるマリアを見て百合もこっそりと褌それにさらしを買ったのだった。ただし着けたかどうかは彼女だけが知ることだった。
ジャパニーズ下着 完
2024・9・12
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