メガンテの首輪
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<ラダトーム>
「お、おい…いいのかよ…こんな物付けたままじゃ…オ、オレは協力しないぜ…は、外せよ!コレ外したら手伝ってやるからよ!!」
言葉では強気なのだが、顔面蒼白で泣きそうにながら怒鳴り散らすバコタ…
「何か勘違いしてないか?お前に命令を出す権利はない!お前に出来る事は、僕達に協力して『太陽の石』を探すか………死ぬかだ!…ソレを付けたままじゃ協力しないと言うのなら…そのまま死ね!」
誰もが言葉を失うリュカの冷たい台詞…
バコタは脅えながら文句を言おうとするが、リュカは踵を返し牢屋の鍵を閉め、立ち去ろうとする。
「お、おい!!ど、何処に行くんだよ!?」
「協力しない奴に構っている程、僕等は暇じゃないんだ!『太陽の石』を探しに、再度ラダトーム城へ赴く…じゃぁな!」
「ちょ、ちょ、ちょっと、待って…待ってよ!」
バコタは少しでもリュカに近付こうと鉄格子に体を押し付けて、出て行こうとするリュカを呼び止める。
「ラダトーム城って…此処から2キロは離れてるぞ!コ、コレが爆発しちゃうじゃねーかよ!どっか行くんなら、コレを外せよ!爆発しちゃうよ(泣)」
声を裏返しながら自分の首を何度も指さし、首輪の解除を要求する。
「さっきも言ったが、協力し『太陽の石』を探すのに尽力すれば、ソレを外してやる…お前に残されている道は、協力して生き残るか、協力せず死ぬかだ!」
リュカはバコタに背を向けたまま、無慈悲な選択肢を提示する。
「と、父さん…先程からあまりにも非人道的すぎです!…どうか彼から首輪を外して、今回の事はなかった事にしましょう…『メガンテの首輪』は酷すぎます!父さんだって、あの奴隷商人が『メガンテの首輪』を付けた奴隷を連れてきた時は、怒り心頭だったじゃないですか!あんな人間のクズになり果てるのは止めてください…」
ついに耐えられなくなったティミーがリュカを止めにはいる。
しかしティミーに向き直り、冷たい瞳のまま言い放つ…
「奴はビアンカとヤらせろと言ったんだ!僕の愛する妻と………お前は我慢出来るのか!?アルルとヤらせろと言われても…そのシーンを想像してしまっても!?」
リュカの強烈な怒りがティミーを直撃し何も言えなくする…
しかし、それ以上に彼を黙らせているのは、父に言われた通りアルルに置き換えて想像した為だろう。
「…ぐっ!た、確かに…そんな想像をしてしまっては…」
拳を握り締め、強烈な怒気を放ちながらバコタを睨み付けるリュカとティミー。
「な、な、何だよ!オレは言っただけだろ…想像したお前等が悪いんだろ!!」
「……………」
ティミーはバコタを睨み…そして目を閉じて天を仰ぐ。
暫くして目を見開くと、先程のリュカと同じ冷たい瞳で言い切った。
「こんな奴、放っておきましょう!世界を
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