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DQ3 そして現実へ…  (リュカ伝その2)
メガンテの首輪
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救おうとする我々に協力するでもなく…自らの欲望のみに生きる男など…生かしておく価値はない!」
まさかティミーまでもが無慈悲な発言をするとは!?
リュカと共に踵を返すと、牢獄から立ち去り始めた。

パーティー内の両極が意見を一致させたのだ…
最早誰が説得しても覆る事はないだろう…それが分かるアルル達は、2人の後に続き立ち去り出した。
「待って!!わ、悪かった…オ、オレが悪かったって!協力する…全面的に協力しちゃう!だ、だから…お願い助けて…し、死にたくない…オレ、まだ死にたくないんだ!」
顔中を涙と鼻水で濡らしながら、バコタは協力という命乞いをする。
その言葉を聞いたリュカとティミーは、腕を後ろ手に組んだ恰好でバコタの居る牢屋の前に仁王立ち、今一度確認をする…

「僕達に協力するのか?…言っておくが1度でも逆らったら、例えお前の功績で『太陽の石』を入手出来ても、その首輪は外さないぞ…ちゃんと理解しているのか?」
2人の威圧感の前に、バコタは為す術など何もない…
ただひたすら命乞いをする事しか残されて無かった。

その瞬間リュカとティミーは後ろに回した手で、背中越しに他の仲間に合図する。
このバコタ(アホ)を従わせた!と、サムズアップで合図する。
そして皆が気が付いた。
『メガンテの首輪』がリュカのハッタリである事に!
命惜しさという首輪と、恐怖心という鎖がリュカの本当の狙いである事に!

リュカもティミーも表情を崩さず、再度最後の鍵で牢屋の鍵を開けると、顎で外に出る様に指示を出し、足早にラダトーム城へと『太陽の石』を探しに歩き出す。
そしてバコタも光の球を持つリュカから離れない様に、脅えながらついて行くのだ。

流石のビアンカも、今回のリュカを読み切れなかった様で、息子(ティミー)が読み取った事に敬服すると共に、夫を一番に理解出来なかった事へジェラシーを感じている。
目が合うと、怒りの篭もった瞳で頬を膨らませる母に、些かの愛らしさを感じるティミー。
そして、そんな母子の行動を見て、思わず嫉妬するアルルが…



ベソかきバコタを伴い、再度ラダトーム城に赴く一行。
大型犬用の首輪をし半ベソ男は人々の注目を浴び、奇異な目で見られる…
そんな中、早速レミラーマを使用し太陽の石を探すアルル達。
入口エントランスから開始し、各部屋へ移動して行く。
使用中の謁見の間も国王の私室も…更には姫様の部屋までも遠慮することなく探し回るリュカ等…

姫様は苦笑いで許してくれたのだが、流石に大臣等から苦情申し立てが…
「あ゛?うるせ〜な…こっちは世界を救う為に、色々苦労をしてるんだ!敵の襲ってこない城で、ふんぞり返って偉そうにしている事しか出来ない輩は黙ってろ!…それとも、お前等自らが大魔王の所へ行き、討伐し
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