第58話
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ビーに集合、遅れたらお仕置きだから♪」
「は、はひっ!」
「ゼッタイ遅刻しないッス!」
レンの忠告に生徒の一部が怖がった様子で答え
「こらこら、一年を脅さないの。」
「そうだね。ましてや君が言うと洒落にならないからね。」
(レ、レジーニアさん!そういうことは本人がいない場所で言うべきですよ…………!)
その様子を見守っていたレンと同級生の生徒が苦笑しながらレンに指摘するとレジーニアもその意見に同意し、レジーニアの意見を聞いたアンリエットは冷や汗をかいた後若干焦った様子で小声でレジーニアに指摘した。
「はは、とにかく実のある研修にしないとですね。」
「フン…………とっとと行くぞ、下級生ども。」
そして生徒達の一部が研修の為に会議室から立ち去ると、カトルがアニエス達に軽く頭を下げて自分も退出することを告げた。
「――――――それでは、僕もこれで。何かあれば先ほどの番号にお願いします。それでは――――――」
「待って、カトル・サリシオン君。噂はかねがね、――――――博士の秘蔵っ子だそうね?」
その場から立ち去ろうとしたカトルだったがレンがカトルを呼び止めた。
「え…………?」
「へ…………」
「ヘイワーズ先輩?」
(…………それって…………)
レンが自分の事を知っている事にカトルが呆けている中オデットとアルベールはそれぞれ不思議そうな表情を浮かべ、心当たりがあるアニエスは目を丸くした。
「私、メンフィルからの留学生なのだけど、リベール人の友人の関係のお陰によるZCFのツテで”彼女”とは面識があってね。”過去の論文”も全部読んでいてくれて色々と盛り上がったこともあるわ。」
「ZCFの…………あのラッセル博士やエリカ博士なら僕も一応面識が――――――!?論文って…………まさか!?」
レンの説明を聞いたカトルは不思議そうな表情でレンを見つめたがすぐに心当たりを思い出すと思わずのけぞった後驚きの表情でレンを見つめた。
「うふふ、それはいいのよ。それよりさっそく相談なのだけど。この子、実は一人だけ別行動でね。職人街まで送ってあげてくれないかしら?」
「先輩…………」
カトルへの頼み事でレンの気遣いを知ったアニエスがレンを見つめるとレンはウインクをし、レンのウインクに対してアニエスは頷いた。
「…………そうか、さっそく行くんだな。」
「うーん、ちょっとくらいは一緒に回りたかったんだけどな〜。」
2人の会話を聞いてアニエスがヴァン達と行動することを察したアルベールとオデットはそれぞれアニエスに声をかけた。
「二人共…………ごめんなさい。勝手に決めてしまって。」
「まあまあ、3
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