第58話
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も含めてね。」
「ぬうう…………まあいい。これ以上は時間の無駄だ。サリシオン君、あれを。」
リゼットとヴァンの指摘に反論できなくなったタウゼントCEOは唸ったがすぐに気を取り直して銀髪の少年に指示をし、指示をされた少年はヴァンに認証カードを手渡した。
「ああ、噂に聞いた…………」
「昨年からバーゼル市で発行している短期滞在ゲスト用のセキュリティカードです。新市街・職人街であれば特に制限はありませんが――――――上層の理科大学とエアロトラムについては利用できませんのでご了承ください。」
手渡されたカードに心当たりがあるヴァンは少年に視線を向け、視線を向けられた少年はカードについての説明をした。
「え…………」
「おい、ちょっと待てや――――――」
「ありがたくお借りしますよ。それじゃあ、自分達はこれで。」
説明を聞いて調査対象である肝心の理科大学に入れないという問題に気づいたフェリが呆け、アーロンが反論しようとしたが視線で反論をしないように制したヴァンはカードを懐に閉まってタウゼントCEOに背を向けて退出しようとしたがタウゼントCEOが制止の声をかけた。
「待ちたまえ――――――こちらも建前上、公国の顔を立てる必要はあってな。調査屋ごときに必要ないとは思うが、一応”窓口”を用意しておいた。」
「カトル・サリシオンです。理科大学で助手をしています。別の案件も抱えているので常時対応は難しいかもしれませんが…………問い合わせなどがあれば遠慮なく連絡していただければ。」
タウゼントCEOはヴァン達に説明した後少年に視線を向けると、少年――――――カトルは自己紹介をした後自分が”窓口”を務める旨を説明した。
「こりゃご丁寧にどうも。」
説明を聞いたヴァンは振り向いてカトルとの連絡先を交換した。
「連絡先を交換したわよ。」
「そのホロウは…………珍しいタイプみたいですね。」
「ああ、気にしないでくれ。それよりも――――――」
カトルが気になっている点について軽く流したヴァンは真剣な表情で考え込みながらカトルを見つめた。
「…………?何か?」
「いや…………気を悪くしないでもらいたいんだが。”君”付けか”ちゃん”付けか、君をどう呼んだものかと思ってね。」
「……………………え”。」
ヴァンが悩んでいる事が自分の性別の判断である事について知ったカトルは呆けた後表情を引き攣らせながら声を出した後一瞬ヴァンから引いた。
「は?何抜かしてんだ?」
「えと、すごく綺麗ですけど、女のヒトの体型には…………」
(うふふ、フェリはまだまだね〜。あのくらいの女の子だって探せばいるわよ♪)
(私達が気にすべきところは”そ
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