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星河の覇皇
第八十七部第四章 首相官邸にてその四十六

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「それに一つ一つ反応していては」
「仕方がないですね」
「タブロイド紙は全体主義国家の機関誌の様なものです」 
 その程度の質しかないというのだ。
「世に悪影響を与えますが」
「ハーストの様に」
 小柳は十九世紀後半から悪の限りを尽くしたこのタブロイド紙のマスメディアを出した、米西戦争でも反日感情でもハーストは悪い意味で貢献している。
「あの様にですね」
「はい、ああした新聞はです」
「根拠のないことを書き立て」
「人の心にある偏見を煽動し」
「良からぬ方に動かします」
「そうしたものですね」
「悪意ある主張なぞに耳を貸しては」
 金はきっぱりと言い切った。
「時間の無駄です」
「その通りですね」
「私もそう考えていますので」
 それ故にというのだ。
「決してです」
「誹謗中傷は聞かないですね」
「はい、ですが政治家ならば」
 この職業にあればというのだ。
「普通にです」
「批判を受けて」
「誹謗中傷もです」
「受けるものですね」
「そうです、そして批判に話を戻しますと」
「それはですね」
「政治家は受けるものです、ですが」
 自分はよくともというのだ。
「大学にまでとなると」
「どうかとなりますね」
「ですから」
 それでというのだ。
「私はです」
「祖国に戻られて」
「働くことは難しいとです」
 その様にというのだ。
「考えています」
「そうですか」
「まずは今の職務に専念します」
 連合中央政府内務大臣のそれにというのだ。
「そしてその後は」
「どうされるか」
「実は考えられないです、今の職務を終えても」
 そうなってもというのだ。
「年金が出ますので」
「中央政府閣僚経験者としてのそれが」
「そして韓国で働いていた時の」
 官僚としてそうしていた時のというのだ、そして短期間であるが韓国政界で国会議員だった頃もあった。
「年金がありますので」
「生活はですね」
「困りません」 
 例え働かなくともというのだ。
「そうです、ですが何もしないでいいということも」
「内相としてはですね」
「かなり抵抗があります、そして結婚も」 
 こちらもというのだ。
「考えていますので」
「それで、ですか」
「今の職務の後は」
 まさにというのだ。
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