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彼は いつから私の彼氏?
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 11月になって、試合当日の朝、花梨ちゃんと待ち合わせて近鉄に乗り換えて試合会場に向かった。前の日には、石切コーチから「いい? お互いを信じるのよ 自分勝手なことしないで 相棒を信じなさいよ!」と、念押しされてたのだ。花梨ちゃんは、ダブルスの他にもシングルでもエントリーをしていて試合の順番も詰まっていて、特に上に勝ち上がっていく程 ハードなのだ。

 中学生以下のダブルスは8組しかエントリーが無くて、3回勝てば優勝なのだ。1回戦2回戦は難なく勝ち上がって、決勝は、全中の大阪府予選で太子女学園が決勝で争った二色が浜中学の2年生ペァだった。観覧席には、ガンバレ水澄の声が・・・あの3人組なのだ。私が、翔琉に漏らしたのを、聞いて駆けつけてくれているのだろうか・・・。その他にも香ちゃんと若葉ちゃんの姿もあった。

 第1ゲームの途中まで順調に勝っていたのだが、そのうち打ち込んでも返されて、焦ってしまって、結局、第1ゲームを取られてしまっていた。

「水澄 ウチ等のコース 読まれてしまってるねー 次はふたりとも 逆のとこに打ち込んでいこー」

「だね うまく行くといいけどー」

「水澄 全中制覇の第一歩だよ うまく行かすんだよー」

 次のゲームからは相手の意に反したのかペースが乱れ始めて、すんなり第2、3ゲームを連取して、最終ゲームも私達は自分の得意のコースに打ち込んでいって、お互いがその後もフォローして圧勝だった。観客席からも大きな声援が聞こえてきていたのだ。

 二人で、喜ぶ間もなく花梨ちゃんはシングルの準決勝に向かって行った。そして、決勝の相手は二色が浜の進藤かがりさんなのだ。すると、観客席から (かりん ガンバレ)の大きな声が・・・あの3人組だ。

「お疲れ様ぁー 花梨 すごいね 2冠よー」

「う〜ん 最後ちょっと 負けるかなーぁーって・・・ でも 応援聞こえたからー 水澄の応援団? ウチにも応援してくれていた・・・」

「あっ あー 私の小学校からの仲間やーぁ」

「仲間・・・」

「あの子等なぁー ダブルスの試合終わった後 帰ろうかと話していたんやけどー あの中の女の子がな アカン まだ 水澄の連れが頑張ってるヤン 応援しやなーぁって 皆を引き留めていたんやでー」と、若葉ちゃんが・・・。若葉ちゃんも香ちゃんも、終わった後、駆け付けてくれていたのだ。

「そうなん・・・だからー 応援の声が・・・」

「そーなんやんでー 私の仲間 苦しい時とか励ましてくれたり助け合うんやー」

「そう 水澄 仲間ってのが 居るんやー そやけど・・・何で ウチの応援までー」

「そらぁー 私の相棒ってわかってるしー 同じ仲間や思ってるんちゃうかー」

「水澄 羨ましいなぁー ウチは ず〜っと 卓球ばっかーやっ
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