暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアートオンライン 白の蹴剣士
あの日・・・
[1/3]

[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話
「リンゴーン」 「リンゴーン」
突然、鐘の音のような警報音のようなサウンドが鳴り響いた。「んな・・・っ」「なんだこれ・・・っ」ほぼ同時に叫んだ俺とキリトはお互いの体の異変にきずいていた。
俺とキリトの体を鮮やかな青色の光がつつんでいる。「ヒレンこれはっ<テレポート>だっ」「テレポーっ」そこまで俺が言ったとき光が俺の視界を奪って行った。

広大な石畳、中世風の街並みここは・・・ゲーム開始地点の始まりの町の<中心広場>か・・・
周りを見ると隣にはキリトがいてそれ以外にもたくさんの人がこの中央広場に集められているらしい。これだけの人をここに集めるんだログアウトの件について説明があるのだろう。周りからは「どうなってるんだ!」「これでログアウトできるの?」などという声が聞こえてくる。徐々にまわりが苛立ってきたようで「GM出てこい!」「ふざけんな!」などという声が聞こえてきた。そこで誰かが「上を見ろ!!」と叫んだ。俺もなんだと思い上の方に目を向ける。上には

       「Warning」  「System Announcement」

という2つの英単語が交互にパターン表示されたものだった。俺は一瞬、何か嫌な予感が脳裏によぎったが直ぐにその不安は「やっとシステムアナウンスがあるんだ」という安心感にまけてその不安もどこかに消えていった。しかし次につづいた現象は俺の消えていった不安が倍増するような光景だった。
空に広がっている英単語の中心部分がまるで血液のしずくのように下にどろりと垂れてきたのである。
垂れてきた血液のしずくはだんだんと形をかたどっていきやがて身長二〇メートルはありそうな真紅のフードをかぶった巨大な人の形になった。ここでキリトが「あれがGMだ」という。しかしキリトの顔にも不安の表情があったのだ。 するとなぜか顔のないフードの巨人から声が発せられた。


「プレイヤーの諸君、わたしの世界にようこそ」と


おれの思考はそこで一次的に停止した。
そして次にローブの巨人は「私の名前は茅場晶彦。今やこの世界をコントロールできる唯一の人間だと」言ったのだ。
俺はソードアートオンラインを買うに当たってゲームの情報もできるだけ集めてきたはずだ。だから知っている。茅場晶彦はメディアを嫌いあまり表舞台に出てこない人物のはずだ。
その茅場晶彦がこんなに派手な演出をしてくるだろうか?。
・・・いやそんなことはしないはずだ。次に発せられた言葉は俺の考えていたことをすべて忘れさせるくらいの威力を含んでいた。


「プレイヤー諸君は、すでにメニューからログアウトボタンが消えているのは気づいているだろうがこれはゲームの不具合ではなくこのゲーム  ソードアートオンラインの本来の仕様である。」



「こ・・・これが仕様、だと」

[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ