第三十八話 手紙を受け取りその六
[8]前話 [2]次話
「今の科学の知識で創作での未来の技術を否定しましても」
「どうなるか全くわからないからな」
「意味はありません」
「そうだよな」
「昔テレビはありませんでしたが」
車掌はこうも言った。
「今は普通にありますし」
「昔こんなの出来ないって否定した奴がいてもか」
「そうもなっていますし」
それにというのだ。
「インターネットも然りです」
「無理だって言う奴いたな」
「おそらくは、ですが」
「実現してるな」
「ただ闇雲に否定してもです」
そうしてもというのだ。
「意味はなく」
「進歩も発展もしないな」
「そうなります」
まさにというのだ。
「その時は」
「そうよね」
ワゴンも車掌の言葉を聞いて頷いた。
「進歩したいなら」
「駄目だ、無理だではなく」
「どうしたら出来るか」
「そう考えてです」
そのうえでというのだ。
「努力することです」
「そうすればいいわね」
「ですがそこで、です」
「否定してばかりだとね」
「まさに何もです」
それこそというのだ。
「進まず」
「何にもならないわね」
「はい」
その通りだというのだ。
「そして否定する為にあれこれ言っても」
「まさに無駄ね」
「そのものです」
「無駄なものってこの世にあるのね」
「それは非常に数少ないですが」
「やっぱりあって」
「そうした行為こそがです」
「今の技術で未来の技術を否定する」
「そしてです」
そのうえでというのだ。
「あれこれ言うことこそです」
「無駄なことね」
「そうです」
「やってみないとわからないだろ」
獅子王も言ってきた。
「何でもな」
「そうですよね」
「未来の技術だってな」
こう車掌に言った。
「あれこれ言って出来ないって言ってもな」
「まずはですね」
「どうしたら出来るかってな」
その様にというのだ。
「考えてな」
「出来る様にですね」
「あれこれやったらな」
そうすればというのだ。
「出来るかも知れないだろ」
「それに出来なくても」
伊賀崎父も言ってきた。
「そこから別のものが生まれるかも知れないからね」
「そうだよな」
「出来ると思ってやれば」
そうすればというのだ。
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ