第三十八話 手紙を受け取りその五
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「トレーニング中等は」
「飲むとかえって疲れるからだな」
「そう言われていまして」
「だがそれは間違いだな」
「そうです、かえってです」
「熱中症になったりな」
「脱水症状に陥りますので」
それ故にというのだ。
「しっかりとです」
「摂らないと駄目だな」
「さもないと」
「本当に倒れるからな」
「スポーツ医学、スポーツ科学も進歩しまして」
そうしてというのだ。
「そしてです」
「そうした見方になっているな」
「医学も科学も進歩します」
その両方がというのだ。
「それで、です」
「今はそう言っているな」
「そしてそれがです」
「正しいな」
「左様ですね」
「俺もそう思うぞ」
「しかし」
ここで言ったのはジム=カーターだった。
「時代によって言うことが違いますね」
「医学も科学もね」
「そうですよね」
「私もそう思うよ」
ビルトップもそうだと応えた。
「時代によってね」
「医学の進歩で」
「行うべきこととかはね」
「変わりますね」
「人間はそうした面があるよ」
「そして文明もですね」
「その時してはいけないと言われていたことがね」
そうしたものがというのだ。
「していいことになったり逆もね」
「ありますね」
「それは医学や科学の進歩次第だよ」
それで変わるというのだ、ビルトップはジム=カーターに対して穏やかだが真面目な顔で話していった。
「まさにね」
「どちらも日進月歩ですね」
「この世のあらゆることがそうでね」
そうであってというのだ。
「医学も科学もだよ」
「スポーツについての」
「そう、だからね」
それでというのだ。
「今の時点の科学の知識で未来の科学はね」
「語れないですね」
「こうなると予想は出来ても」
それは可能だがというのだ。
「無理だ、出来ないとはね」
「言えないですね」
「そうだよ」
まさにというのだ。
「本当にね」
「その通りですね」
車掌はビルトップの言葉に頷いて言った。
「未来の技術はどうなるかです」
「わからないな」
「はい」
チケットに笑顔で答えた。
「そうです、未来どういった発展をしているか」
「わからないよな」
「ですから」
「今の技術じゃ無理でもな」
「未来はわかりません」
「そういうものだよな」
「ですから」
そうしたものであるからだというのだ。
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