第三十八話 手紙を受け取りその三
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「それでもね」
「ドクターマンって呼んでいたわ」
「さん付けもしなかったわね」
「あの名前がね」
ドクターマンというそれがだ。
「ドクターって博士で」
「マンは人、男性で」
「何かね」
これがというのだ。
「さん付けとかがね」
「何かそんな感じじゃなくて」
「していないわね」
「そうよね」
「本名じゃないことはわかっていたし」
アムも言ってきた。
「さん付けしなかったわね」
「そのこともあって」
「けれど」
アムはオトにそれでもと話した。
「蔭山さんってお呼びする?戦い終わったら」
「そうする?」
「ドクターマンじゃなくてね」
「お店でもそう呼んでいたけれど」
それでもというのだ。
「もうね」
「蔭山さんってお呼びして」
「それでお付き合いしていく?」
「そうしようかしら」
「それがいいかもね」
「そうだな」
風切も話を聞いて頷いた。
「その方がいいか」
「蔭山さんってお呼びする方がね」
「ああ、その方がな」
「あの人に尋ねて」
「そうお呼びするか」
「そうね」
「そしてだ」
風切は話題を変えて言った。
「一ヶ月後首里城での戦いなら」
「私達が攻める方ね」
宇佐見が応えた。
「そうなるわね」
「ああ、あの城のことをよく知らないと駄目だな」
「訓練の場所を変えるべきだ」
ゴセイナイトが言ってきた。
「やはりな」
「さっきもそのお話出たけれど」
「首里城にするか」
「そうだ、戦場をよく知ることだ」
ゴセイナイトは宇佐見と風切に答えて話した。
「やはりな」
「それが一番よね」
「場所を知っているとそれだけだ」
「有利に戦えるから」
「だからだ」
その為にというのだ。
「首里城でだ」
「訓練することね」
「そしてだ」
「場所をよく知って」
「戦おう」
「そうすべきね」
宇佐見はゴセイナイトの提案に確かな顔で頷いた、そうして彼等は早速首里城で訓練をはじめたが。
城の中で汗をかきつつだ、泉はこんなことを言った。
「決戦の時何処に誰がいるか」
「そのことも考えて訓練しないとね」
渡嘉敷が応えた。
「駄目だよね」
「そうよね」
「だからね」
渡嘉敷はさらに言った。
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