小鳥遊
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スと大晦日の間くらいだったかな」
「……!」
「ウソだろ……!」
コウスケも、ハルトと同じ思考に至ったらしい。
だがそんなことを知る由もない祐太が、さらに続けた。
「ああ、ほら。ムー大陸の騒ぎがあっただろ? あれの丁度前後くらいかな。ムー大陸があったころに、一部の旅客機に異常があったみたいなんだけど、姉さんたちが乗っていた飛行機もその一つだったんだ」
「「!」」
その時、家のドアが開く。
「祐太、買って来たわよ」
「あ、香子さん! ありがとう。俺も手伝うよ。買い足しをお願いして、ゴメンね」
「構わないわ。それより、話は終わった?」
戻って来た彼女の姿も、そして彼女にかけより、共に夕食を作り始める祐太の姿も遠くに感じる。
「こんな……こんな、聖杯戦争と関係ない人なのに……!」
「オレの身近にいたんだな。聖杯戦争の影響をここまで受けていた奴が」
固まった状態のコウスケだけが、ハルトと近い認識の中にいた。
様子の変化を感じてコウスケから降りたひなも、ハルトにとってはモノクロに見える。
祐太と香子が食事を作っている間、ハルトはただその言葉を口にした。
「聖杯戦争に全く……それこそ、参加者でもないのに……一生を聖杯戦争に狂わされた人だっているのか……」
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