第八十七部第四章 首相官邸にてその四十二
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「他はありません」
「その通りです」
金も頷いて答えた。
「まさにです」
「韓国の敵はですね」
「千年以上、二十世紀に併合してきた国ではなく」
韓国ではこの時代でもこの併合を無効だという主張が一般的である。
「むしろです」
「千年以上対立している国ですね」
「過去の歴史ではなく」
「現代の問題ですね」
「問題とすべきは」
それはというと。
「やはりです」
「今であり」
「エウロパです」
この国だというのだ。
「そうなります」
「左様ですね」
「私は学生の頃からそうした考えでして」
「そうでしたか」
「確かに子供の頃は日本に反感を持っていました」
このことは事実だというのだ。
「歴史のことよりも常に日本の前にあり」
「立ちはだかっているとですか」
「考えていて」
それでというのだ。
「何とかして倒すべきです」
「そうした国とですね」
「考えていました」
「そうでしたか」
「ですが」
それでもというのだ。
「中学高校と進み世の中を見ていき」
「国際情勢もですね」
「見ていきまして」
そうしてというのだ。
「その答えはです」
「日本に対することはですね」
「ないとです」
その様にというのだ。
「考える様になりむしろ日本は連合にとって必要な国であり韓国にとっても」
「国益をもたらしてくれる、ですか」
「有り難い国とです」
「お気付きになりましたか」
「千年以上の歴史なぞです」
即ち二十世紀の併合派というのだ。
「何を見る必要があるか」
「そうしたものですか」
「歴史であり覆せず」
そうしてものであってというのだ。
「国と人がどうあるべきか考えることには必要ですが」
「それでもですか」
「それ以上のことは」
特にというのだ。
「思うことはないと。そして」
「日本に敵対心を持つことはですか」
「ないとです」
その様にというのだ。
「むしろ同じ連合の国として」
「共存共栄をですね」
「実現させていくべきです」
そうであるべきだというのだ。
「まさに」
「私も同じです、連合は各国間でも衝突が絶えないですが」
「融和することも多いですね」
「そしてお互いに国益を手に入れています」
「そうですね、ですから」
「それで、ですね」
「日韓は争わず」
常にそうならずというのだ。
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