第九十話 最後の戦その六
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「どっちかをふんだんに使うとな」
「止めるか消せるな」
「海を消せる火はないが」
「海を凍らせる氷はあるな」
「そや、ここはこれ以上はないまでにや」
「氷の術を使うな」
「そや、凍った海は滑る床や」
そうなるというのだ。
「そやからな」
「ここはやな」
「素戔嗚命が出す海を凍らすで」
「わかったわ」
中里は芥川の策に頷いた、そして全員で氷系統の術それに神具のブレスを出して神霊が出している荒れ狂う海をだった。
瞬時に凍らせた、それで素戔嗚命の武器の一つを無効化し。
綾乃は自身が乗る八岐大蛇にだ、こう告げた。
「八つの頭と尻尾で攻めてや」
「承知しています」
「今は酒もありません」
「存分に戦えます」
「ご安心を」
大蛇は確かな声で頷いてだった。
そのうえで八つの頭からそれぞれ激しいブレスと術を放ち尻尾でも攻撃を行う、綾乃はその背かから術を放ち。
そしてだ、素戔嗚命の剣撃をかわして言った。
「今の一撃受けたら死んでたわ」
「間違いなくな」
リーが応えた。
「首と胴が生き別れやった」
「そやったね」
「しかしや」
リーは綾乃に冷静に告げた。
「死んでもすぐにや」
「生き返らせてくれるね」
「私達がな」
「誰が死んでも」
「九人おる」
だからだというのだ。
「死んでもな」
「安心してええね」
「そや」
まさにというのだ。
「そうなってもな」
「安心やね」
「ああ、しかしな」
それでもというのだ。
「出来る限りな」
「死なへんことやね」
「死んだからかなり痛いらしいからな」
「そうみたいやね」
「生き返る時もな」
その時もというのだ。
「死んだ時の痛みが来るらしいし」
「痛いことを考えると」
「やっぱりな」
「最初から死なへんことやね」
「そや、寿命まで何度でも復活出来るが」
それでもというのだ。
「出来る限りな」
「死なへん様にして」
「それでや」
そのうえでというのだ。
「戦っていこうな」
「そうしよね」
綾乃は確かな声で頷いた、そうして八岐大蛇には八つの頭で氷のブレスや術を使わせて素戔嗚命の津波を凍らせてだった。
その攻撃を封じだ、そのうえで神霊と戦い。
その激しい攻撃に周囲に散って攻撃を行ってだった、遂に神霊を倒すと。
すぐに月読命との戦に入った、月読命は月の光を出してだった。
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