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神々の塔
第九十話 最後の戦その四

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「やってくことや」
「それが大事やな」
「最後に笑っていたらええ」
 最後の神霊達がいる階を見上げつつ話した。
「例えどれだけ失敗してもな」
「フォローして」
「そしてや」
「笑ってればええな」
「そや、ほなな」
「最後の最後の戦に」
「油断せずな」
「失敗してもフォローして」
「そしてや」
 そのうえでというのだ。
「戦おうな」
「そうしよな」
「間違いなく大きな戦になる」
 シェリルはこのことを確信していた、だがその表情は明るく目の光も澄んでいて暗いものは何処にもなかった。
「今度の戦も」
「そやな、もうそのことはな」
「間違いない」
「ほんまな」
「しかしな」
「今ここで話している通りにな」
「やっていくんや」
 シェリルもまた中里に話した。
「是非な」
「そうすることやな」
「そして」
 そのうえでというのだった。
「ちゃんと食べたな」
「朝ご飯な」
「全員な」
「そのこともええことやな」
「そや、お腹が空くとな」
 そうした状態ならというのだ。
「戦もや」
「満足に出来んわ」
「そやからな」
 だからだというのだ。
「ここはな」
「そのこと言うたんやな」
「食べ過ぎたら動きが鈍くなるが」
 それが重りとなるからだ、そして睡眠も誘うこともある。
「しかしな」
「食べへんとな」
「あかん」
「戦の時はな」
「そやからな」
「今言うたな」
「ああ、白いご飯にな」
 米のというのだ。
「お味噌汁に卵焼きにな」
「納豆に海苔、お漬けものもあったな」
「全部食べてや」
「お茶も飲んだわ」
「皆そうしたらな」
 それならというのだ。
「それでや」
「充分にやな」
「戦える、ほないくで」
「そうしよな」
「ほな行きましょ」
 アレンカールも明るく言った。
「これからね」
「ああ、そしてな」
「勝ちましょう、そうして皆でね」
「喜ぼうな」
 こう話してだった。
 一行は遂に最後の戦の場に上がった、そしてそこで神々しく放たれる光を背負った古代の日本の服を着た美しい女神に言われた。
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