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神々の塔
第九十話 最後の戦その三

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「ほんまな」
「ああ、その一歩もな」
「進めて」
「そしてや」
 そのうえでというのだ。
「勝とうな」
「ほんま緊張するけれどな」
「これが最後やて思うとな」
「感慨もあるし」
「いよいよとも思うな」
「実際な」
「これまでもそやったが」
 メルヴィルは強い声で言った。
「最後の戦も油断なくや」
「戦おうな」
「戦は最後の方で死ぬ人が多い」
「あと少しで終わるのにな」
「ほんまな」
 それでもというのだ。
「終わる間際でや」
「死ぬ人が多いな」
「そやからな」
「最後まで油断せんことやな」
「むしろな」
 メルヴィルはさらに言った。
「その最後の最後で死ぬ人が多いのがな」
「戦やな」
「そやからな」
「そうした人も多いな」
「そや」
 まさにというのだ。
「それでや」
「僕等もやな」
「ほんまな」
「ここで油断せんことやな」
「間違えることもな」
「せんことやな」
「そういうことや」
 絶対にというのだ。
「この戦でもな」
「そうして戦うことやな」
「絶対にな」
「そや」
 ここでこう言ったのはリーだった。
「最後の最後やからこそな」
「油断せんことやな」
「油断したらな」
 その時はとだ、中里に話した。
「そこで終わりや、またしくじってもな」
「同じやな」
「人やから間違える時もあるが」
 それでもというのだ。
「その際にはすぐにな」
「フォローすることやな」
「そ0や、失敗は当然あるものとしてな」
「やってくくことやな」
「問題はや」
「失敗した時にどうするか」
「そこで終わったと思わずに」
 そう考えずにというのだ。
「フォローしてな」
「やりなおすことやな」
「そや、ミスはある」
「人やとな」
「そこでどないするかで」
 重要なことはというのだ。
「私達もな」
「やってくことやな」
「そうや、これからの戦で間違えても」
 そうなろうともというのだ。
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