第九十話 最後の戦その一
[8]前話 [2]次話
第九十話 最後の戦
遂にだった、一行は最後に戦う神霊達が待っている階に向かう階段の前に来た。その階段を前にしてだった。
綾乃は最後の戦を前にした緊張感から喉をごくりと鳴らしてだ、仲間達に言った。
「ほんまにね」
「この階を登ったらな」
中里も緊張した面持ちで言った。
「いよいよな」
「最後の戦やね」
「天照大神さん達とのな」
「これまで何万階も登って」
「数え切れんまでの戦をしてきたけどな」
「神霊さんとも」
「しかしや」
それがというのだ。
「ほんまな」
「いよいよやね」
「終わるわ」
そうなるというのだ。
「ここでな」
「そやね」
「ほんまな」
中里はさらに言った。
「ここまで長かったわ」
「実際にこの塔での時間がかなりやった」
リーがその時間の話に頷いて応えた。
「ほんまな」
「そやったな」
「外では一月位らしいが」
それだけの時しかかかっていないがというのだ。
「しかしな」
「それでもやな」
「この塔の中ではな」
「かなりの時間が経ってるな」
「そや」
まさにというのだ。
「年単位でな」
「そやな」
「それだけの時間をここで過ごしてな」
「多くの階を突破してな」
「多くの戦を経てきたわ」
「それだけ僕等も強くなってきた」
芥川は眦を決した顔で言った。
「まさにな」
「そやな」
中里は芥川にも応えた。
「そうなってるな」
「そやからな」
「最後の戦もやな」
「絶対にな」
「勝てるな」
「ああ、最初は無理でもな」
「ここまできたんや」
「勝てる、ほなな」
「勝つな
「これからな」
「宿屋で一泊もしたい」
アレンカールはそれでと話した。
「もうね」
「体力も気力も全快や」
「士気も高いし」
「抜かりはないな」
「戦の前のね」
「準備万端整えた」
「そうしたわ」
「そやからな」
「勝つわよ、辛い戦になっても」
それでもというのだ。
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ