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魔法絶唱シンフォギア・ウィザード 〜歌と魔法が起こす奇跡〜
XV編
第229話:復活の序曲
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反撃した。
咄嗟にそれをソードブレイカーで受け止めようとするファラであったが、突如彼女の動きが鈍った。まるで引っ掛かった様に動きを止めたファラに、ベルゼバブの斬撃が襲い掛かりソードブレイカーを持つ腕が切り落とされる。
「くっ!?」
「砕け散れッ!」
武器を失ったファラに、続くベルゼバブの攻撃を防ぐ手立てはない。錬金術は間に合わない。レイラがフォローしようとしてくれるが、あちらも動きが鈍くなっており思考に反して体が動いていないようだ。
そのままベルゼバブの剣がファラの胸を貫こうとした、その直前奏が飛び出しベルゼバブの攻撃に合わせる様にアームドギアを振るい逆に切り裂き吹き飛ばした。
「ぐふぁぁぁぁっ!?」
奏の一撃に壁に叩き付けられるベルゼバブ。自分を助けたのが奏と言う状況に、ファラは自嘲するように笑いながら腕を切り落とされた時一緒に床に落ちたソードブレイカーを拾い上げる。
「まさか、装者であるあなたに助けられるなんてね」
「こっちだって、お前らを助けることになるなんて思ってなかったよ」
「とは言え、助かったのは事実。地味に感謝しよう」
レイラからの感謝に奏は複雑そうな顔をした。元々は敵だったというのもあるし、何より何故ここに彼女達が居るのかが全く分からない。
「おい、一体何があった? お前ら、前にアタシらに壊されたんじゃないのか?」
「それについては、ウチから説明させてもらうゼ」
出し抜けにそう告げたのは、ヴァネッサとエルザに助け起こされたミラアルクであった。頭痛を堪えるように頭を抱えた彼女だが、その姿に洗脳されているような様子は見られない。まだベルゼバブが一応は健在であるにもかかわらず洗脳が解けている事に、奏が訝しんでいるとミラアルクは先程何があったのかを話し始めた。
***
S.O.N.G.の本部潜水艦から拉致られ、束の間再会できたハンスと再び離れ離れにさせられたキャロルが連れてこられたのは、シャトー内部のジェネレーター室であった。そこでは無数の朽ちかけたオートスコアラーが棺のような物に入れられ、積み上げられた先にあるコアの様な物に繋げられていた。
勿論キャロルにはこれが何なのかは分からない。記憶の大半を失っている今の彼女に、シャトーの内部構造に関する知識など残ってはいなかった。
「こ、これ……何?」
困惑するキャロルに対し、ベルゼバブは洗脳しているミラアルクを操って更にキャロルを洗脳させた。
「ミラアルク、やれ」
ベルゼバブの命令に頷いたミラアルクは、困惑するキャロルの首を掴んで持ち上げる。首を絞められ喘ぐキャロルの心は動揺し、隙が出来たことでミラアルクの洗脳が通る様になっていた。結果、ミラ
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