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DOG DAYS 記憶喪失の異世界人
第9章 有栖零治
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、狐を拾って下にいるレオの所へ。そしてレオ達を連れてアリシア達と合流し、直ぐにこの塔から出来れば離れてくれ」
「えっ、でも………」
「アンタたちを置いてなんて嫌よ!!私だって戦える!!」

「悪いが、アイツは絶対にヤバイ。頼むから言うことを聞いてくれ………」
「俺からもお願いします、絶対に先輩を連れて帰りますから………」

零治に言われて渋々アンネを納得し、狐を抱いてレオの所へ降りていく2人。

「先輩、前衛は俺が行きます。後衛は任せますね」
「ああ、任せろ」

異様な雰囲気を持つ、宝石男に自然と軽口が無くなる2人。

「OK、油断するなよ」
「先輩こそ………」

「我は世界の破壊の望みし者の願いを叶える為に現れた者………クリスタラーとでも名乗ろうか………」

そう言うと両手の手のひらを零治とウォーレンに向ける宝石男。

「零治!!」
『ファイヤーウォール!!』

いきなり発射してきた砲撃を炎の壁が壁になり、零治は瞬時に転移して何とか避ける事が出来、遠くにいたウォーレンもかろうじて避ける事が出来た………が。

「嘘だろ………」

ウォーレンの避けたレーザーはそのまま地面に突き刺さり、大きなクレーターを作った。

「ふむ………流石にあれくらいの攻撃では破壊出来ないか………まだ完全にこの体を構成出来きれていないか………」
「くっ………!!」

ウォーレンが魔力弾を連射するが、まるで水をかけられたように直撃した瞬間拡散してしまう。

「魔力弾を弾いた!?」
「それじゃあ魔力の攻撃じゃ駄目って事ですか!?」

「いいえ違います、魔力の攻撃は通ります。ただ弱い攻撃は駄目って事だけです」

2人に声を掛けたのはアリシア。
いつの間にかウォーレン達の近くに来ていた。

「アリシア、危ないから下がってろ!!………ってか何で飛んでるんだ!?」
「私はアリシアであってアリシアではありません。この子の体を借りて話しかけています」

そんなアリシアの言葉が理解出来ないウォーレンと零治は不思議そうに首をかしげている。

「………まあ無理も無いですね、私はこの世界にやって来たジュエルシードの10個の内の1つ。アリシアの命の代わりなっている物です」
「命って………取り敢えず零治、転移でこの場から一体離れるぞ」
「あっ、はい………」

混乱しながらも転移でその場から離れる。
そして転移した先はクリスタルで覆われた男から1キロ程離れた地上に降りた。

「到着………ってかアリシア!?何で生きてるんだ!?だって元々死んでて、そのためにフェイトが造られて………プロジェクトFもアリシアの為に出来たものであり………」

先ほど話していたのにも関わらず今頃気がつく零治。

「落ち着いて下
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