第9章 有栖零治
[6/10]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初
………?」
「高威力の砲撃魔法、あれなら………」
戦闘が行われている天空闘技場、その入り口付近で一緒にいるミルヒオーレとアリシアが話した。
「こうまりょくの砲撃魔法?何それ?」
「………簡単に言えば威力が大きい攻撃」
「なるほど………」
「ふっ………」
「………今バカにしてなかった?」
「してない」
エクレールに睨まれそっぽを向くアリシア。
「あはは………でもこれでどうなるのアリシアちゃん?」
そんなエクレールに苦笑いしながら優しく声をかけるミルヒオーレ。
「あの魔力を受けてジュエルシードは体から出てくると思う。そうなったら後は封印してくれれば………」
「でもそれはどうやれば………」
「レイに任せてあなた達は離れた方がいい」
「えっ!?ですが………」
「もうあなた逹が介入できる事態じゃ無くなった。レイの邪魔になるだけ。それに………!?」
「アリシアちゃん?」
体が一瞬かくんと反応し俯くアリシア。
「彼らの邪魔になるので出来るだけこの場から離れててください」
そう言ってアリシアは空へと飛んでいった………
「よし、流石零治」
相変わらず………いや、前よりも強い砲撃魔法が放たれた。
奴もうごかない。
さて、後はどうやってジュエルシードを回収するかだが………
「先輩!?様子が!!」
零治にそう言われ、麒麟の方を見ると麒麟の体から小さな光が9つ出てきた。
「これがジュエルシード………」
青白く綺麗な光を灯す宝石達は真っ直ぐ上にゆっくり上がっていく。
「先輩、シーリングモードあります?」
「お前………俺の魔力量であれだけの数を封印しろと?むしろ魔力ならお前の方が………悪い、デバイスポンコツだったな」
『誰がポンコツですか!?』
「だったら先輩のデバイス貸してください。ハーディアスを使って封印します」
「そうかその手があったか」
零治に言われ、俺はハーディアスを解く。
「って先輩!!デバイス無いと飛べないのでは………あれ?」
「別にデバイスが無くたって空は飛べるさ。足場を魔力で作ったりすればな」
「………ちっ」
「何で舌打ち!?」
『ってか2人共喧嘩してる場合じゃねえぞ!!何かジュエルシードの様子がおかしい!!』
零治のユニゾンデバイス、アギトちゃんに言われ、俺達はジェルシードの方を見る。
「………」
「「………誰?」」
そこには全身青白いクリスタルで覆われた男が1人現れた………
「何だあれ!?」
「狐は………?」
麒麟から小さな狐へと姿を変えた妖狐は真っ直ぐ塔の下へと落ちていった。
「先輩………」
「シンク、アンネ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ