第9章 有栖零治
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そう言えばこのデバイスの金、仕事の報酬で払うってティーダに前借りしてたっけ………?」
「完全にそれが原因ですね」
「あのやろう、絶対に払うって言ってたのに………って俺、死んだんだな………」
「だったら仕方がないですよね」
「そうだな、約束を破ったウォーレンが悪い!!」
アギトにまでそう言われて何も言い返せないウォーレン。
「全くこのコンビは………」
ニヤニヤしながら言った零治とアギトに呆れながら呟いたウォーレン。
「………まあいいや、一度死んだ身だし死神も悪くない。………それに俺は黒はそんなに嫌いじゃないしな。ただ零治のブラックサレナとダブるけどな」
そう言って双銃をクルクル回して、腰のホルスターに収めた。
「………じゃあ零治、行くか」
「………そうですね、アギト、ユニゾンだ」
「分かった!!」
「「ユニゾンイン!!」」
そう言った瞬間、2人は光に包まれ、収まるとそこには関節から炎が吹き出す黒い鎧を着た赤い髪の男が現れた。
「赤い髪の男………」
「先輩!!」
「ああ、行くぞ!!」
そう言って2人は麒麟に向かって飛び出した。
「勇者、来てるぞ!!」
「うわっ!?」
アンネローゼの声に反応し、触手の攻撃をトルネイダーを巧みに操り、小刻みに動いて避けるシンク。
「フォトンランサー!」
雷の槍を飛ばして牽制するが全てを触手に相殺されてしまう。
「くそっ、私の力だとこれが限界………もっと強い魔法も時間がかかるし………」
「アンネさん!!」
『プロテクション!』
黄色のバリアで相手から放たれた黒球を防ぐアンネローゼ。
「くっ………重い………!!」
「でやああああああああ!!!」
そんなアンネローゼをシンクは間一髪抱き上げ、射線上から連れ出した。
「ギリギリセーフ………」
本人が言う通り、本当に間一髪で、通り過ぎた直後にプロテクションは壊れた。
少し遅れていたら今度はシンクが直撃していた。
「ありがとう勇者」
「シンクで良いです。それよりどうしますアンネさん?」
「あなたも勝手に略すのね………まあこの際良いわ。それよりどうするかね………私の一番威力のある攻撃をすればあるいはダメージが通るかもしれないけど………」
「けど?」
「レイジと戦っていた時見てたから分かると思うけど時間がかかるのよ………レイジの時はレイジが動かなかったから出来たけど、動く上に私と同じく飛んでいるとなると………」
「なら僕が囮になって………」
「無理よ。さっきの黒球は流石に口からじゃないと無理みたいだけど、あの触手に邪魔されるわ」
「じゃあどうします………?」
「………」
「2人は少し離れてろ!!」
そん
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