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ああっ女神さまっ After 森里愛鈴
終わりからの始まり
エピローグからのプロローグ
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により起こる、精神の物質化現象なので力は関係ないんです。ましてやそれが真実のキスであるなら、その効果は計りしれない」
「その、真の契約って……」
 花の中に二人を見失ったハガルが騒いでいる。
 ベルダンディーは己の唇に人差し指をあてた。
「螢一さん、この先は私が」
 決意の表情。
 だがその表情に螢一は違和感を覚えた。
「なんだろう。ベルダンディーが今までとは」
 彼の知らない女神がいた。
「ベルダンディーが違って見える」
「?」
「あ、いや……その」
 ベルダンディーの瞳。
(なんだ……)
 ベルダンディーの唇
(なぜだ?)
 ベルダンディーの胸元。
(なぜ急にベルダンディーが艶かしく見えるんだ?)
 なぜだろう、見ていると胸の動機が抑えられない。今まで感じたことのない感覚。これは……。
 騒いでいたハガルだが解決策を思いついたようだ。
 その時、螢一の中の百万分の一のヒルドが合図をした。
 ヒルドは螢一にキスした時に分身を乗り込ませていたのだ。
 (螢一くん)
 はい。わかってます。
「ベルダンディー」
「はい」
 螢一はベルダンディーにキスをした。
「女神の加護を、俺に!!」
 こんな、え!! うそ!? 螢一さんが、え!!
 大きく噴き上がる大量の花。
 ハガルの背後を取って、腕を掴み、耳元へ。
 百万分の一のヒルドは螢一の中からハガルの耳の中に飛び込んだ。
「何をしやがる!燃やすぞ!」
 ──アイバブコントロール。
「え?ヒルドさま?」
 百万分の一のヒルドがハガルの肉体を乗っ取った。
「新魔界長ハガルの権限においてここに宣する。旧魔界長ヒルドの拘束を解き、大魔界長の地位を回復する!!」
 ハガルの抵抗虚しく、ヒルドは宣言した。
「解凍」
 魔界の少し離れた地にある、花の蕾のような封印装置がゆっくりと開いていく。
 ヒルドは大魔界長の地位を取り戻した。
 裏魔界法。大魔界長の地位を失いそして取り戻したものは任期がリセットされる。ヒルドは任期で死ぬことがなくなった。
 帰ろうと言い出すウルドにストップを掛け。
「あらあ、すんなり帰れるとでも?」
 何をしたのだどと問うウルドに、自分は何もしていない、むしろベルダンディーがしたのだと。
「ねぇ、あなた真実のキスをしてしまったんですものね」
 ベルダンディーは胸の詰まる思いがした。術を破るためとはいえ大変なことをしてしまった。
「今まで契約を履行するために、螢一くんを騙していたのだから」
「違いますっ!! 騙してなんか──」
 螢一が、ベルダンディーは嘘がつけないとフォローするも、言わないことでも騙せると。
「ねぇ、螢一くうん。ベルダンディーのこと好き?欲情する?抱きたいと思ったことある?」
 螢一は顔を真
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