南洋の死神
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を顔の位置でクロスさせた。
「細胞強化!」
仮面ライダーX3はダブルライダーに改造される際彼等の力と技の他に数々の特殊能力及び戦闘技能を与えられた。それは全部で二十六あり俗に『二十六の秘密』と呼ばれていた。
この細胞強化もその一つである。細胞を変質させて硬質化する能力でありこれによりX3は絶体絶命の死地を脱した事もある。
「くうぅぅぅ・・・・・・」
呪詛の声を漏らすドクロ少佐。
「ならばこれはどうだぁっ!」
大鎌を横に振り被り思いきり投げ付ける。X3はそれを横にかわす。
「甘いっ!」
何と大鎌はブーメランの様に反転してきた。回転しつつ不気味な唸り声をあげX3の背へ襲い掛かる。
「これは避けられまい。死ねぇっ、仮面ライダーX3!」
大鎌がV3を真っ二つにするかと思われた。だがX3は両足を後ろに旋回させ前転の要領でそれを蹴り飛ばした。
「ぬうう・・・・・・」
「今度はこちらから行くぞ、ドクロ少佐」
ヘッドクラッシャーを浴びせた。ガハッ、と息を吐き出し怯むドクロ少佐に対し続けざまに攻撃を加える。
「トォッ!」
肩車で地に叩き付ける。少佐が起き上がるより先に天高くジャンプした。
「X3キィーーーーック!」
X3の得意技の一つである。ダブルライダーのそれと同じく敵への止めの一つとして使われてきた技でありこれにより今まで多くの怪人達を倒している。
何かが砕ける音がした。例え戦車であろうと一撃で破壊するこのキックの直撃を受けて無事で済む者はいない。いや、いない筈だった。
着地するX3.ドクロ少佐は地に伏し倒れる筈だった。だが彼は立っていた。そしてX3に対し不敵な笑みを浮かべている。
「なっ・・・・・・」
今度はX3が驚く番だった。何と少佐は彼の蹴りを浴びても尚平然と地に立っているのだ。
「ケケケケケ、X3よ。この俺を舐めてもらっては困るな」
「何っ!?」
「俺は死神を祖に持つデルザーの改造魔人、これしきの攻撃で倒れる筈がなかろう」
「ぐっ・・・・・・」
「死神の末裔である俺の身体は普通の改造人間とは違うのだ。それを今貴様に教えてやろう」
ケケケケケッ、と笑う。その単眼が光った。すると信じ難い事が起こった。
「何ィッ!」
さしものX3も声を失う。何とドクロ少佐の五体が分裂したのだ。
「受けてみよ、ドクロ分身!」
分裂した四肢がそれぞれ別々に宙を舞いX3に襲い掛かる。右手を叩き落としたものの背に左足の一撃を受ける。
「グォッ!」
それが合図だった。分裂した四肢と胴体が一斉にX3を打ちのめしはじめた。これにはX3も耐えられなかった。たまらず片膝を付く。
「ケケケケケ、どうだドクロ少佐の秘技ドクロ分体、中々の味だろう」
中空でドクロ少佐の
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