南洋の死神
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金属音が響き渡る。流石はデストロンにおいてその名を知られた男である。生身であろうとX3を相手に引けを取らない。五分に渡り合っている。
「やりおるわ。あの時とは比べ物にならぬ位に強くなっておる」
「くっ、貴様こそな」
両者は間合いを取り言葉を交わす。
「だがそれもここまでだ。決着をつけさせてもらうぞ」
右手で構えを取る。何者か、別のものに変化しようとしているようだ。
「ムッ、まさか・・・・・・」
「そのまさかよ。フフフフフ・・・・・・」
ニヤリ、と笑うドクトル=ゲー。そこへ新たな男が来た。
「待てドクトル=ゲー!それは俺の獲物だ!」
声の主はドクロ少佐だった。手勢の戦闘員達も引き連れている。
「来たか、ドクロ少佐」
「そうだX3、今度こそ貴様の息の根を止めてやる。この基地の完成の前祝いとしてな」
大鎌を手に間を詰めて来る。
「基地、か」
X3は意味ありげに言った。
「そうだ、アジア太平洋地域における我等の一大拠点となる大基地だ」
自信に満ちた声で言った。
「そうか、残念だったな」
それに対しあえて不敵に言った。
「何っ!?」
「周りを見てみろ」
「フン、気でも違ったか・・・・・・・・・何ィィィィィィッ!」
ドクロ少佐達の顔が凍りついた。周りを戦闘服の男達に取り囲まれていたのだ。
「残念だったな。基地は俺達が制圧させてもらったぞ」
男達の中にいた佐久間健が取り囲まれたドクロ少佐達に言った。
「風見さんの計画通りですね。まさかこんなに上手くいくとは思いませんでしたよ」
役もいた。何故か彼だけスーツである。
「おのれっ、これは一体どういう事だX3!」
「貴様等が俺に気を取られて戦力を集中させているうちに潜入したのだ。インターポールの存在を軽く見ていたな!」
幽霊博士の苦虫を噛み潰した様な問いに答える。
「残るは貴様等だけだ。逃げられんぞ!」
「おのれ・・・・・・」
「最早これまでか・・・・・・」
ドクトル=ゲーと幽霊博士が腹立たしげに漏らす。二人共手を構えた。ゲーは二度目である。何かしらの切り札があると
いうのか。
「待て二人共、それにはまだ及ばぬ。ここは落ち延びよ!」
その二人をドクロ少佐が制止する。
「ドクロ暗殺部隊、血路を開け。そして二人と共に安全な場所まで撤退せよ!」
「イィーーーーーッ!」
主の号令一下戦闘員達が動いた。そしてインターポールの強者達へ突進していく。
「さあ二人共今のうちだ、さもないと敵の手に落ちてしまうぞ!」
大鎌で突破口を指し示し二人に叫ぶ。
「ドクロ少佐、貴公はどうするのだ!」
ゲーが退却を急かすドクロ少佐に問うた。
「知れた事、俺の任務を果たすだけ。仮面
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