暁 〜小説投稿サイト〜
仮面ライダーZX 〜十人の光の戦士達〜
南洋の死神
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放つ。
 「オオゥッ!」 
 鎖鎌で絡め取られた右手を思いきり引いた。蟷螂男はその力に引っ張られ燐粉の盾にされた。
 次にその身体を鎖を使って振り回した。怪人達はそれをかわす事が出来たが戦闘員達はこの攻撃により倒されてしまった。
 「止めだぁっ!」
 大きく上空に振り上げ地面へ叩き付ける。さしもの蟷螂男も爆死して果てた。
 仲間の仇を討たんとハエジゴクジンが迫る。それに対しX3は横から手刀を浴びせた。 
 「X3チョオーーーーップ!」
 鋼鉄の柱を一撃で叩き折る一撃である。これの直撃を受けハエジゴクジンも怯んだ。そこへすかさず攻撃をかける。
 「X3パァーーーーンチッ!」
 ハンマーの如き一撃が顔を直撃した。ハンマーの如き一撃が顔を直撃した。ヨロヨロと後ずさると背中から倒れ込み爆発四散して果てた。
 「チィーーーーーッ!」
 残る二体の怪人のうち来たのはハチ獣人であった。嘴から毒針を飛ばしつつ四本の腕を振り回しX3を突き殺さんとする。
 まず右上の突きが来る。それを上からの手刀で叩き折る。
 左下から来た。右足を振り上げこれも折った。
 次は左上からだ。右手で止める。
 最後の右下からの一撃は左のソバットで払う。これで四つの手は全て封じた。
 それでもまだハチ獣人は諦めない。嘴に新たな毒針を出しそれでもってX3を刺し殺さんとする。
 X3はそれを止めた。そして後ろへ思いきり投げ飛ばした。
 「ヂィーーーーーッ!」
 断末魔の叫びと共にハチ獣人は空を舞いネコヤモリと同じく海面にて爆死して果てた。これで残るは奇械人カメレオーンのみである。
 「ルロロロロロ」
 奇怪な鳴き声と共にフッと姿を消す。
 「ムッ、何処だ」
 周りを見回すX3.そこへ見えない刃が襲い掛かる。
 風の音だけでそれをかわす。そこへ蹴りと思われる一撃が来る。
 「グオッ」
 顎を撃たれ倒れるX3.そこへ再び見えない刃が来る。
 「クッ」
 左に転がり危機を脱した。だがその時見えない刃がかすった。血が飛ぶ。
 それが決め手となった。返り血が透明となっているカメレオーンに付着した。
 「そこかっ」
 倒れた状態のまま蹴りを浴びせる。怯んで保護色お解いた隙に攻勢に転じた。
 まず連続してパンチを仕掛ける。怯んだところで身体を空高く投げる。そして自らも跳んだ。
 「X3ダブルアタァーーーーック!」
 落下してくるところに膝蹴りを入れた。落ちながら空中で爆発四散して果てた。
 「見事だ、仮面ラァーーーイダX3よ。今度はわしが相手をしてやる」
 宿敵ドクトル=ゲーが前に出て来た。右手に持つ斧が妖しく光る。
 「行くぞっ!」
 「オオッ!」
 両者の斧と拳が撃ち合わされる。ドクトル=ゲーの斧が不気味な唸り声と共に打ち下ろされる。
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