南洋の死神
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ーーーイダX3!貴様を倒す為に地獄から舞い戻って来た!」
斧でX3を指し示しつつ言う。
「このシンガポールにおける我等が一大拠点を築くには貴様の存在が邪魔になる、消えてもらうぞ!」
「黙れ!このX3がいる限り貴様等の好きにはさせん、その計画必ず打ち砕いてやる!」
「おのれっ、やれい!」
まず戦闘員と共にワナゲクワガタと死神クロノスが来た。
「クワーーーー」
「シューーー」
ワナゲクワガタが角から死巻と呼ばれる鉄の輪を取り出し投げ付ける。死神クロノスが得物である大鎌に炎を宿らせ振り被る。
「むっ」
それを見たX3はまず左から来た戦闘員を蹴り飛ばした。死巻がその戦闘員の首に嵌り戦闘員は悶死した。
次は右から来た戦闘員の頭を掴みアイアンクローをかける。そこへ死神クロノスの大鎌が浴びせられる。その直撃を背に受けた戦闘員は即死した。
「おのれっ」
それを見たドクトル=ゲーの呪詛の声が漏れる。そこへ跳躍したX3の反撃が来た。
「X3反転キィーーーーック!」
まず死神クロノスへ一撃を浴びせた。そしてその反動を利用してもう一度空高く舞い上がり空中で向きを変えワナゲクワガタへも一撃を加えた。
二体の怪人は断末魔の叫び声をあげ爆死した。X3は左右からその爆風を浴びつつネコヤモリと対峙する。
「ウニャアアァァァーーーーーッ!」
猫そのものの気味の悪い鳴き声をあげネコヤモリは口から炎を吐き出した。
「無駄だっ!」
だがそれはX3には通用しなかった。炎をかわすとそのまま懐に飛び込んだ。
「X3パァーーーーーンチッ!」
ネコヤモリの顔面へ正拳を浴びせんとする。しかしそれはネコヤモリの計算のうちであった。
さっと身を屈めると左手の指にある吸盤をX3の胸に押し付けた。このネコヤモリの吸盤は相手のエネルギーを吸収する力があるのだ。
奇声を発する。その猫の頭と家守の頭、二つの頭をもって必勝の笑みを浮かべる。だがそれはX3の策である。
「甘いっ!」
その左手を掴むと思いきり投げ飛ばした。海面に叩き付けられたネコヤモリは大爆発を起こした。
「来いっ!次は誰だぁっ!」
そこへ幽霊博士が駆け付けて来た。三体の改造人間も一緒である。
ガランダー帝国の毒針怪人ハチ獣人、ショッカーの鎖鎌怪人蟷螂男、ネオショッカーの食人怪人ハエジゴクジンである。いずれも戦闘用に造られた怪人達である。
「来たか」
「済まぬ。遅れてしまった」
「いい。奴を倒せられればな」
「うむ」
四体の改造人間に取り囲まれるX3、四方から戦闘員と怪人達が一斉に襲い掛かって来た。
「ギェーーーーッ」
「ギギィーーーーッ」
蟷螂男の鎖鎌がX3の右腕を絡め取る。そこへハエジゴクジンが左手の指から燐粉を
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