南洋の死神
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にベルトが現われ胸も銀と赤になっていく。
服も次第にみどりのバトルボディになり白の手袋と赤ブーツに包まれた。
ブィッスリャアーーーーーッ!!
両手を左斜め上で止め右手を脇に入れる。顔の右半分が赤仮面に覆われる。
すぐに右手を再び左斜め上へ突き出す。そして左手を脇に入れる。顔の残る左半分も赤い仮面に覆われた。
腰のダブルタイフーンが激しい光を発しつつ回転する。これこそ仮面ライダーX3の命の源なのである。
青を基調に赤と白で塗装されたマシンが空を駆る。ダブルライダーが開発したX3のマシン、ハリケーンである。彼等の乗る新サイクロンが丸みを帯びた流線型なのに対しX3のそれはスマートでやや鋭角的である。このハリケーンと共にX3は今まで戦ってきたのだ。
「行くぞ、悪の軍団。仮面ライダーX3の力見せてやる!」
空を飛翔する青いマシン。今光となり炎と共に悪の下へ飛んでいく。
チャンギにほど近い岩の海岸線、潮に打たれる複雑にいりくんだ海岸を数名の戦闘員が見回りをしている。佐久間達の調査通りここが建設途中の基地であったのだ。
「怪しい奴はおらんか」
ドクトル=ゲーが彼等に問うた。
「ハッ、何処にも見当たりません」
「鴎の影一つありません」
戦闘員達が敬礼をし答える。
「うむ、ご苦労。だがこの基地の所在も目的も既にライダーに知られている。油断してはならんぞ」
「ハッ」
戦闘員達は敬礼をしてその場を去ろうとする。ゲーも別の場所へ行こうとする。何気無く海へ目をやる。その時ふと海面の異常に気が付いた。
「むっ!?」
海面が何やら泡立っている。その泡は信じられない速さでこちらへ向かって来る。
「カジキ!?違うぞ」
「あれは一体!?」
猛スピードで突進してくるそれが姿を現わした。そして海面を疾走して来る。それはハリケーンだった。その上にはあの男
がいた。
「く・・・・・・来たか!」
「まさか海中から!」
ドクトル=ゲーと戦闘員達が絶叫するのをよそにX3はハリケーンをダイブさせた。地に降り立つとアクセルターンをして
停止させ地に降り立った。
「おのれっ、やれい!」
「イィーーーーッ!」
ゲーの命令で戦闘員達が襲い掛かる。ゲーはその間に照明弾を打ち上げた。
「来い、怪人達よ!」
「ムッ!」
空に閃光が輝くや否や戦闘員と怪人達がその場に殺到してきた。
ゲルショッカーの刺客怪人ネコヤモリ、デストロンの絞殺怪人ワナゲクワガタ、ゴッドの大鎌怪人死神クロノス、そしてブラックサタンの悪食怪人奇械人カメレオーンの四体であった。いずれも暗殺に長けた刺客達である。そしてドクトル=ゲーも当然そこにいた。
「やはりいたか」
「フン、久し振りだな。仮面ラァ
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