南洋の死神
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首がカタカタと動いている。首だけは攻撃に参加せず己が身体の攻撃を見守っている。
「ググゥ・・・・・・」
X3が受けたダメージは大きかった。だがそれでもなお立ち上がる。
「ほお、流石はデストロンを壊滅させただけはある。中々しぶといな」
四肢はまだ揺ら揺らと宙を舞っている。間を置き次なる攻撃を掛けて来るかと思われた。だがそうはしなかった。
「今回はこれ位にしてやろう。だがこの闘いで貴様の実力はわかった。今度会う時は必ず消してやる」
そう言うとドクロ少佐の単眼が再び光った。
「ドクロ再生!」
それまで宙を漂っていたドクロ少佐の四肢と胴がその言葉により首の下に集結した。そして元通りに復元するとまだ足下がふらついているX3を指差して言った。
「このシンガポールが貴様の墓となる。その時までせいぜい残り僅かな人生を楽しんでおくがよい。ケケケケケケ・・・・・・」
そう言うと顔の前に手をかざした。
「火焔隠れ!」
炎がドクロ少佐の全身を包み込む。炎が消えた時ドクロ少佐も消えていた。
「おのれっ、ドクロ少佐・・・・・・」
X3が呻く様に言葉を発した。そしてガクリと再び片膝を着いた。
「そうか、仮面ラァーーーイダX3に重傷を負わせたか」
指令室においてドクロ少佐から話を聞いたドクトル=ゲーは表情を変える事無く言った。
「そうだ、これで奴の実力は判った。次に闘う時こそ奴の最後の時だ」
「そう上手くいくかな」
誇らしげに言うドクロ少佐に対して釘を刺した。
「何ッ、どういう意味だ」
激昂するドクロ少佐。
「わしはこれまであの男とは幾度となく死闘を交えてきた。そして数多くの作戦を邪魔されてきたのだ。油断してはいかんぞ」
「フン、それはこのドクロ少佐に言っているのか。死神の末裔にしてイタリア暗殺集団DDDの首領、あの程度の相手なぞ恐るるに足らぬわ」
「では確実に仮面ラァーーーイダX3を倒せるのだな」
「無論!卑しくもデルザー改造魔人の一人、嘘なぞ言わぬ。貴公に言われずともやってやるわ」
そう言うと火炎隠れにより姿を消した。
「フォフォフォ、流石に自信家じゃのう」
何処からか声がした。
「・・・・・・来ておったか」
声の主は幽霊博士であった。スゥッ、と物陰から姿を現わしてきた。
「盗み聞きするつもりは無かったのじゃがな。フォフォフォ」
「怪人達はどうなっている?」
「無事に七体揃ったぞ。これで文句はあるまい」
「礼を言う」
「なになに、それには及ばぬよ。それでどう使うのじゃ?これからの作戦か、それとも基地の警備か?」
「いや、まずは仮面ラァーーーイダX3を倒す、全てはそれからだ」
「ほほお、慎重じゃのう」
「作戦を遂行するに当たっては慎
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