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DQ3 そして現実へ…  (リュカ伝その2)
鎖と首輪
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笑)」

どうやらバコタは、この一件で優位に立てると思い、色々と地雷を踏みまくっている。
リュカは先程から微動だにしてないのだが、素人でも感じる程の怒気を発しバコタを睨んでいる。
「ぎゃはははは!いいんだぜ、協力しなくてもよー!」
馬鹿笑いしながらリュカを見据えるバコタ…

「アルル…最後の鍵で牢を開けて…」
思いの外静かに呟くリュカ…
本心では鍵を開ける事に反対なのだが、リュカに対する恐怖から逆らう事が出来ず、大人しく鍵を開けるアルル。
(ガチャリ)

「へっへっへっ…じゃぁ早速金髪ちゃんを…「バギマ!」
(ドゴッ!!)
「ぐはぁ!」
牢から出ようとしたバコタの腹部目掛け、風だけのバギマを付き出したままの右手から放つリュカ…バギでも強烈なのに、1ランク上の魔法を使ってしまうほど怒り心頭なリュカ。

「ティミー、ヤツの右腕と右足を押さえ付けろ!…ラングストンは左腕と左足だ!」
先程から大声は一切出さないのだが、魔王バラモスと対峙した時より恐怖しているアルル一行。
ティミーもラングストンも大人しく言う事に従っている。

「テ、テメー…こんな事してただで済むと思っているのか!?オレが協力しねーと、そのナントカってアイテムが見つけられないんだろ!」
「うるせー…舌を引っこ抜かれたくなかったら、黙ってろ!」
バコタの目の前まで移動し、慈悲の欠片もない瞳で見つめると、買ってきた首輪をバコタに装着するリュカ。
そして、懐から魔法の玉を取り出し右手で持ち、左手はそのままバコタの首を首輪越しに鷲掴むと、聞き慣れない呪文を詠唱し始める。
「¢?ΨαПя¥@」

「お、おい…な、何やってんだ…おい!(涙)」
リュカの不気味な行動に、半泣きになるバコタ…
アルル達も彼が何をしているのか理解出来ない。

尚も呪文は続き、急に首輪の周りが光り出す。
「おい!!何なんだよ!!何か熱いぞコレ!?」
ティミーとラングストンに押さえ付けられて無ければ、間違いなく大暴れしたであろうバコタ…恐怖で失禁手前である。
光が収まり熱が引くと、リュカは大きく息を吐き、新たな呪文を皆に聞こえる様に唱えた…
「メガンテ」
と………


全てが終わったらしく、リュカはバコタから手を離し少し距離を取る。
「おい…今お前が首に巻いている物は『メガンテの首輪』という…正しい手順で外さないと、首輪から半径50センチは大爆発する…気を付けろ」
そう失笑気味に話すと、メガンテの首輪について詳しく説明を始めた。
「まず最初に唱えた呪文だが、あれはこの光の玉のパワーを、その首輪に纏わせる呪文だ。そして次の呪文は言うまでもない『メガンテ』だ!自爆魔法として知られてる『メガンテ』を、光の玉のパワーで包んで首輪に閉じこめた!」
誰も何も喋らない…
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