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夢幻水滸伝
第三百七十一話 内政の充実その六

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「ほんまにね」
「怠け者ですか」
「そう思うわ」 
 統治システム、中央と地方のそれをどうすべきか色々と資料を目にして考え案等を書きながら話した。
「あたいとしてはね」
「そうですか」
「そしてね」
「そして、ですか」
「それでいてやることはやる」
「僕がお話した通りに」
「そうした娘達ね、いつも働くのが」
 それがというのだ。
「日本人やけどね」
「こちらの世界でもそうですね」
「そやけど例外の子達もいて」
 そうであってというのだ。
「あの娘達はそうで。そやけどやる時はやって」
「そして人として持っているべきものはです」
「全部持ってるわね」
「左様ですね」
「そやからトータルで見てね」 
 そうしてというのだ。
「ええ娘達とね」
「言えますね」
「ええ」
 アマードにその通りだと答えた。
「悪いことはせえへんし」
「そうです、いじめとかはです」
「絶対にせえへんのに」
「起きた世界でも。意地悪も万引きもカツアゲもです」
「後の二つは犯罪だしね」
「悪いことはです」
 それこそというのだ。
「全くです」
「せえへん娘達ね。そやから法も守って」
「そしてです」
 そのうえでというのだ。
「規律もで。それで部下になっている人達にもです」
「悪いことはさせへんわね」
「そうです」
「ええ娘達ね」
 あらためてだ、アレンカールは頷いて応えた。
「そう思うと」
「左様ですね、では」
「ええ、あの娘達を信頼してね」
 そうしてというのだ。
「働いてもらうわ」
「任せることは任せますね」
「そうするわ。それにあたいも元々あれこれ言うことせんし」
 人としてそうしたタイプではないというのだ。
「そやからね」
「それで、ですね」
「任せてね」
 そうしてというのだ。
「そのうえでね」
「ブラジルの内政を進めますね」
「そうしていくわ」
「左様ですね」
「ここで中南米の他の諸勢力を圧倒して」
 そこまでの国力を備えてというのだ。
「それから各個によ」
「併合していきますか」
「そうしていくわ」
 まさにというのだ。
「内政を整え統一した後はね」
「そうされますか」
「八十万以上の軍も用いて」
 そうもしてというのだ。
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