第三百七十一話 内政の充実その二
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「獣やモンスターが多いけれど」
「水軍を入れてくか」
「あたいがやるけれど」
「いざという時は助っ人じゃな」
「お願い出来るかしら」
「わかったけえ」
碧は笑顔で応えた。
「ほな仲良くやるけえ」
「ほなね」
「ではまずは握り飯を食してから働くが」
ここでだった。
碧はアレンカールとアマードを見てだ、にんまりと笑って言ってきた。
「こんな達彼女さんおらんのう」
「おらへんけど間に合ってるわ」
アレンカールが即座に答えた。
「アマードちゃんもね」
「お断りというんじゃな」
「あのね、いきなり婿にならぬかでね」
アレンカールは碧に冷めた目になって返答した。
「初夜だの四十八手だの子供は五人だのね」
「言うとか」
「引くから」
だからだというのだ。
「遠慮するわ」
「四十八手だけでなくあらゆる技を学んでおるぞ」
実践はなくともというのだ。
「舌、手、足でものう」
「足もって」
「足で殿方のじゃ」
「言わなくていいわよ」
アレンカールは咄嗟にという口調で止めた。
「そんなことは」
「いいのか」
「いいわよ、兎に角技もなのね」
「学んでおる。道具でのう」
「実践はないのね」
「生涯旦那様にだけすると誓っておる」
碧はこのことは強い声で答えた。
「他の者には断じてじゃ」
「しないのね」
「うむ」
そうだというのだ。
「わらわはのう」
「浮気しないのね」
「絶対せぬ、言い寄る者はのう」
「古武術で撃退ね」
「そうするけえ」
「あんた起きた世界でも強いしね」
「一人で多人数を相手にする武術でのう」
自分が身に着けているそれはというのだ。
「打つ、蹴る、払う、投げる何でもありでじゃ」
「急所も攻撃するわね」
「元々戦場で生まれた武術であるけえ」
だからだというのだ。
「喉や脳天、顎、みぞおちにじゃ」
「あの場所ね」
「そうした場所も狙うじゃ」
そうしたというのだ。
「まさにじゃ」
「実戦的な武術ね」
「そうじゃ、それを使ってじゃ」
「撃退するわね」
「起きた世界でも武器を持った者が数人おってもじゃ」
それでもというのだ。
「倒すけえ」
「そやからなのね」
「操は守る」
「強いわね。まああたいは碧ちゃんとはお友達だから」
「婿にはならぬな」
「そうするわ」
「残念じゃのう。まあまた声をかけるけえ」
碧はそれならとあっさりと返した。
「今はこれで終わりじゃ」
「そうしてね」
「それでじゃ」
碧はあらためて話した。
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