聖地の鉄人
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の諜報機関やテロリスト達が跋扈するこの地において主に少年少女やダブルスパイを以って実行した誘拐や洗脳によるテロ作戦で功績を挙げる。それによりショッカーで最大の権限を持つに至る。完璧主義者にして厳格、冷徹、一文字隼人の宿敵であった人物だ。
「久し振りだな、一文字隼人。いや、仮面ライダーよ」
「やはり生き返っていたか」
「貴様をここで倒す為にな。その為に怪力を誇る怪人達を集めてきたのだ。貴様の力を凌ぐ程のな」
「くっ・・・・・・」
「そして俺もいる。ライダー二号よ、このベナレスが貴様の墓場となる」
鋼鉄参謀がそう高らかに言った時だった。
戦闘員の一人が鋼鉄参謀の下へ駆け寄り何か囁いた。
「何ィッ、それは真かっ!?」
急に鋼鉄参謀の顔色が変わった。
「ゾル大佐」
ゾル大佐の方へ顔を向けた。
「申し訳無いがこちらで緊急事態が起こった。俺は自分の基地へ引き返らせてもらう」
「どういう事だ!?」
「基地が何者かに襲撃を受けたらしい。それを収め次第再び作戦に参加させてもらう」
「むう・・・・・・」
二号の方を見る。鋼鉄参謀あってのライダー打倒作戦だったのだ。彼抜きでは作戦成功の見込みが立たないのは火を見るより明らかだった。
「止むを得ん。ここは退くぞ」
鋼鉄参謀が戦場を離脱していくのを見つつゾル大佐も決断した。右手の鞭を振るい指示を下す。
戦闘員と怪人達がライダー達と闘いつつ順次撤退したのを見届けるとゾル大佐も退きはじめた。
「待てっ!」
ライダーと滝が追おうとするが腰に下げてあった拳銃を取り出し一発放つ事によりライダー達の動きを止めた。
「今はその命預けておこう。だが今度会う時はそうはいかん」
そう言い残しゾル大佐も戦場を離脱した。後にはライダーと滝だけが残っていた。
「どういう事だ?」
「何か基地が襲撃を受けたとか言っていたが・・・・・・」
二人は顔を見合わせた。
「他のライダーがここに来ているのか?」
「いや、他のライダー達は皆世界に散っている。インドにいるのは俺だけの筈だが」
滝の言葉に変身を解き一文字隼人に戻りながら言った。
「だとしたら・・・・・・。仲間割れでもしているのか?」
「有り得るな。デルザーの改造魔人達はその実力とプライド故に反目し合っていた。何者か鋼鉄参謀の作戦遂行の妨害をしようとしているのかも知れない」
滝と一文字は互いに思案する眼で言った。
「そうだとしたら誰が?」
「それまでは解からないな。だがこれで敵の作戦目的が俺自身の抹殺だという事がはっきりした。そして敵に隙が生じている。今のうちにこちらも対策を練ろう」
「うむ」
二人は古ぼけた洋館を後にした。そして誰もいなくなった。
鋼鉄参謀は報告に来
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