聖地の鉄人
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に対し二号は後者を取った。
「くっ、サイクロン!」
カードの一枚を突き破り新サイクロンが姿を現わした。ライダーはそれに乗ると側面のカウルからサイクロンカッターを出しマシンをジャンプさせた。
「サイクロンジャンプ!」
サイクロンはライダーを乗せたまま上に大きく飛び上がり空中でとんぼ返りをした。そしてカードへそのまま急降下する。
「サイクロンカッター!」
螺旋状に急降下しそのまま燃え盛るカードを全て切り裂いた。アクセルターンをしつつサイクロンを停止させると目の前に鋼鉄参謀はいなかった。
『見事だ。ではまた会おう、仮面ライダー二号、いや一文字隼人よ』
「くっ・・・・・・」
『フフフフッハハハハ』
高らかな笑い声と共を残し声の主の気配も何処かへ消え去った。それと共にベナレスにおける仮面ライダー二号、一文字隼人と滝和也の死闘も幕を降ろした。
「そうか、死神博士まで出て来やがったか。こりゃあ増々とんでもねえ事になりそうだな」
滝はニューデリー国際空港のロビーで一文字の話を聞いて言った。
「ああ、おそらく奴等は世界中で暗躍をはじめている。俺はこれから世界を回り奴等を倒しに行く」
「そうか。で今度は何処へ行くんだ?」
「ボンベイだ。あそこでも何か妙な生物が報告されている。おそらく何かしらの関係があるんだろう」
「俺は中東に行く。あそこでちょいと仕事が入っているんでな。じゃあこれで暫くの間お別れだな」
滝はそう言って手を差し出した。
「ああ、元気でな」
一文字はその手を握り返した。
「ああ、またな」
二人は逆の方向へそれぞれ歩きはじめた。戦士達は出会い、別れ、また出会い、そして暫しの別れから再び共に戦う日が来るのを感じつつ新たな戦場へ向かうのだった。
聖地の鉄人 完
2003・11・26
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