聖地の鉄人
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た。それが胸に打ちつけられると鋼鉄参謀の動きが止まった。
「むぅっ!?」
一見当てられただけであったが思いもよらぬ衝撃が身体に浸透した。もう一撃加えられ片膝を着いた。
「今だ!」
両手でライダーの身体を掴むと天高くジャンプした。そしてその身体を頭上で仰向けにし激しく駒の様に回転させた。
「ライダァーーーーッきりもみシューートォーーーーッ!」
二号だけでなく一号も使うライダーの大技の一つであり数多くの怪人を倒してきた技だ。敵を回転させて大地に投げ付ける絶大な破壊力を誇る技であり『力の二号』の称号に相応しい技である。
大きく重い音を立てて鋼鉄参謀は背から大地にたたき付けられた。普通の怪人ならばまず即ししている程のダメージであったが流石はデルザーきっての豪勇を誇った男である。足下をふらつかせながらも立ち上がってきた。
「やはりな。まだ立ち上がれるか」
「くっ、何故だ、俺の鋼鉄の身体がこれ程のダメージを受けるとは・・・・・・」
立ってはいるが最早戦闘能力を奪われているのは明らかだった。指や腰等各部が破損しバチバチと音を立てていた。
「攻撃を内側に浸透させたのだ」
「浸透?」
「そうだ。確かに貴様の身体は強い。鎧そのものだ。どんな拳や蹴りも通用しないだろう。しかし広範囲に広がる衝撃には比較的脆い。鉄の鎧と同じくな」
「ぐう・・・・・・」
「だからこそライダーパンチを使わず掌底を出したのだ。掌底は内部に衝撃を伝える。これで貴様の動きを止めきりもみシュートを使ったのだ。これならいく貴様が強靭な肉体を持っていようとも衝撃には耐えられぬ。将にその通りだったな」
「フッ、流石は伝説とまで謳われた力の二号、見事な戦いだ。俺の完敗だ」
鋼鉄参謀は敗北を認めた。
「行くぞ、止めだ!」
ファイティングポーズから攻撃に移ろうとするその時だった。ライダーの足先に何かが飛んできた。
「ムッ!?」
それはトランプのカードであった。ライダーの足下に突き刺さると不意に爆発した。
「ハッ!」
それをジャンプでかわす。着地したライダーの周りを何枚かの巨大なトランプが取り囲んだ。
『仮面ライダー二号よ』
何処からか声がした。太く低い男の声だ。
「誰だっ!?」
『いずれ解かる。その時まで敢て名乗らないでおこう』
声の主、その声からだけで相当な力量を持つ者である事がわかる。
『鋼鉄参謀は死なせるわけにはいかぬ。ここは退いてもらおう』
「黙れっ、この仮面ライダー決して悪は見逃さぬ!」
『フフフ、そうか。ならば腕ずくでも退いてもらおう』
巨大なカードが全て炎上した。そしてそのままライダーに近付いて来た。
『そのまま焼け死ぬか。それともどうにかして避けるか』
笑いながら言う。それ
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