暁 〜小説投稿サイト〜
仮面ライダーZX 〜十人の光の戦士達〜
聖地の鉄人
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て貴様は苦しみ抜いて死ぬ事になろう。フハハハハハハハハハ・・・・・・”
 死神博士の高笑いは暫く部屋に響いていたがやがて消えていった。
 「消えたか・・・・・・」
 二人は基地を出ると新サイクロンとバイクで丘へ向かった。ライダーは変身を解いていない。一路ヴァルナの丘へと向かう。
 広い道へ出た。左手には禿た小山がある。そこへ前からバイクの一団がやって来た。その先頭にはサイギャングがいる。
 「来たな」
 サイギャングとその部下の戦闘員達はライダーと滝のバイクを取り囲んだ。そして円を描きつつ狼の様に三四騎単位で襲い掛かって来る。
 二人はそれをバイクを巧みに操りつつかわす。襲撃が一段落付くとこちらから反撃に転じた。
 ジャンプすると戦闘員に対して急降下を仕掛ける。戦闘員はそれを避けられず押し潰された。
 着地するとすぐ側にいたバイクの側面に体当たりを仕掛ける。戦闘員が吹き飛ばされる。
 バイクの数は次第に減り遂にはサイギャングのバイク一台だけとなった。ライダーの新サイクロンと互いに円を描きつつ隙を探り合う。
 不意にライダーがマシンを左へ捻った。そしてサイギャングのバイクを横に倒した。
 サイギャングはバイクを降りた。ライダーもだ。二人は一騎打ちをはじめた。
 「ケケケケケケケーーーーッ」
 奇声を発しつつ口から炎を出してきた。ライダーがそれをかわすと額にある角で突進してきた。
 「ムゥッ」
 ライダーは間一髪でそれを左手で掴むと右手で怪人の頬に拳を入れた。そして間合いを離すと天高く跳び上がった。
 「ライダァーーーキィーーーーック!」
 先程の基地の戦いにおいてヘラクレスをその盾ごと打ち破った蹴りがサイギャングの胸を直撃した。さしものサイギャングも
断末魔の叫びと共に倒れ爆発した。
 しかしライダーに勝利の余韻に浸る間は無かった。突如として謎の砲撃が二人を襲ったのだ。
 「くっ!」
 その砲撃をかわし二人が砲撃が飛んで来た左手の小山の方を見た。するとそこにはゾル大佐とタイホウバッファロー、そしてショッカーの怪力怪人カブトロングとゲルショッカーの発狂怪人イノカブトンといったカブト虫を基とする怪力を誇る怪人達がいた。
 「よくあのサイギャングを倒した。流石だと褒めておこう」
 ゾル大佐がライダーを見下ろしつつ言った。
 「ゾル大佐、ここで貴様を倒してやる。来い!」
 「フン、生憎私も忙しくてな。貴様の始末はこの連中に任せる事にする。もし貴様が生きていれば今度こそ貴様の命は無い」
 ゾル大佐はそう言うと踵を返し戦線を離脱した。
 「待てっ!」
 追おうとするライダー、そして滝だがそれを阻む者達がいた。
 「ギギギギギギギギ」
 「ウェエエオーーーー」
 タイホウバッファローの援護射撃を受けつつカブトロ
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