聖地の鉄人
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る強烈な一撃でありこれにより数々の破壊作戦を成功させてきた。
その拳をライダーは掴んだ。そして怪人を両肩に担いだ。
そして思いきり地面に叩き付ける。柔道にある大技の一つ『肩車』だ。
背を叩き付けられた怪人に対し止めにエルボードロップを落とす。みぞおちに一撃を受けたサイダンプは倒れた。
「ギィーーーーッ」
カニ獣人がその口から白い泡を吹き出す。
「むっ!」
それを受けたライダーの右腕が動かなくなった。この泡は人の動きを止めてしまうのだ。
そこへ両手の鋏が襲い掛かる。まるで薙刀の様に巨大な刃が対になっている。これの直撃を受ければライダーといえどもひとたまりもないだろう。
だがライダーはまず右の鋏を蹴り上げると左の鋏を動かない右腕で払った。そしてもう一方の左腕で怪人に対して連打を浴びせる。
かって多くの怪人達を葬ってきたパンチの連打を浴びさしものカニ獣人もその甲羅を破られた。カニ獣人はオレンジの体液を吹き出し床に崩れた。
「行くぞ滝」
「おう」
怪人達を倒した滝とライダーは更に奥へと進んでいく。そして最深部の一室へ辿り着いた。
「来たぞ鋼鉄参謀、子供達は何処だ!」
「鋼鉄参謀?残念だがここにはおらん」
暗い部屋で誰かが言った。
「何ィ!?」
「その声は!?」
「フッフッフ、流石だな。やはり察しがいい」
青く弱い光が下から声の主を照らし出した。赤い壁を背にゆっくりとこちらへ振り向いてきたその男を二人はよく知っていた。
「死神博士!」
「やはり貴様も!」
「そうだ。貴様達を倒す為に地獄からこの世に帰って来たのだ」
光に照らし出されるその顔は不気味な笑みを浮かべていた。
「仮面ライダー一文字隼人よ、貴様にはこのベナレスで死んでもらう。我等が世界制覇の為にもな」
そう言うとゆっくりと兆手を頭上へ上げた。その手に大鎌が現われた。
「しねぇい!」
大鎌をライダーと滝へ向けて振るう。二人はそれをかわし逆に攻撃を仕掛けようとする。だが博士は不意に姿を消した。
「何処だ!」
ライダーが叫ぶ。
「ここだ」
後ろから声がした。鎌が横に薙ぎ払われる。二人はそれも跳んでかわす。ライダーはそのまま空中で後方に回転しその頭上へ踵落としを浴びせんとする。それに対し死神博士はまたもや姿を消した。
「くっ、またか!」
ライダーと滝が身構えつつ部屋を見回すが死神博士の姿は無かった。気配すら完全に消え去っていた。
“ライダーよ、子供達は街の外れにあるヴァルナの丘にいある。鋼鉄参謀も一緒だ」
死神博士の声だった。
「何、本当か!」
“嘘は言わぬ。それに言ったところで貴様は丘には辿り着けぬわ”
「それはどういう意味だ?」
“ここを出れば解かる。そし
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