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博士の挑戦状
第百九十九話

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                 第百九十九話  ゲームの古典
 小田切君は博士が勧めるファミコンソフトをプレイしていった、ドンキーコングはジュニアもスリーもプレイしたが。
「いや、やってみますと」
「楽しいな」
「夢中になります」
「操作もシンプルでな」
「ゲーム内容もそうで」
 それでというのだ。
「今のプレイ技術だとです」
「楽に進めるな」
「はい」
 実際にというのだ。
「本当に。ですが」
「面白いであろう」
「滅茶苦茶面白いです」
「そうじゃ、昔はそんなゲームばかりだった」
 博士は小田切君に笑って話した。
「四十年程前はな」
「まさにファミコンの頃ですね」
「その初期じゃ」
「初期はこんなのですか。そういえば」
 小田切君はここで他のソフトを見回して言った。
「ギャラクシアンとかパックマンとか」
「まさに古典じゃな」
「ロードランナーもありますね」
 見ればそのゲームもある。
「本当に古典ですね」
「うむ、今から見るとな」
 博士は冷静な顔で話した。
「実に何でもない」
「シンプルなものですね」
「うむ、しかしな」
 それでもというのだ。
「制作に情熱が凄く当時の技術をな」
「その粋をですね」
「必死に入れたな」
 そうしたというのだ。
「そうしたゲーム達だからな」
「面白いですか」
「そうなのじゃよ」
「今見ると何でもなくても」
「それでもじゃ」
 こう言うのだった。
「そこにある情熱がじゃ」
「凄くて」
「努力が入ってあるからな」
 だからだというのだ。
「面白いのじゃ」
「そうなんですね」
「うむ、そういうことじゃ」
「そうですか、いや本当に面白いです」
 小田切君は今度はポパイをプレイしてみた、するとそのゲームも楽しく夢中でプレイしたのであった。


第百九十九話   完


                2024・9・9
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