第二章
[8]前話
「困ってるのよ」
「そうだったんだ」
「お母さんそれで元気じゃないの」
「そうよ、だからね」
そうであるからだというのだ。
「死なないけれどね」
「神経痛だから」
「元気じゃないのね」
「そして元気じゃないとね」
そうであるならというのだ。
「美人って言われても喜べないのよ」
「そうなんだ」
「そうなるのね」
「そのことは覚えておいてね」
子供達に話した、そして夫にも言った。
「辛いから本格的に治療するわ」
「病院行くんだね」
「それで神経痛にいい温泉にもね」
そちらにもというのだ。
「行ってね」
「治療するね」
「そうするから」
だからだというのだ。
「よくなる様にするわ」
「頑張ってね、実は僕も最近腰が痛いし」
「皆歳を取ると何かあるわね」
「全くだよ、それで何処か悪いと」
「褒めてもらってもね」
「嬉しくなくなるね」
「嬉しいと感じるにも元気でないと」
そうでなければというのだ。
「駄目ね」
「そういうことだね」
「お仕事にも支障出るし」
このこともありというのだ。
「それでね」
「治療やっていくね」
「そうしていくわ」
こう言ってであった。
佳奈は神経痛の治療を真剣に行っていくことになった、そうしてそのうえでかなり良好になるとだった。
かつての様に美人と言われてもそして他のことで褒められても素直に喜べる様になった。それで言うのだった。
「やっぱり健康、元気でないとね」
「駄目だね」
「人ってそうなのね」
「健康第一なのね」
「ええ、健康であってこそ明るくなって」
家族に話した。
「何でも素直に喜べるからね」
「だからね」
「まず健康であること」
「それが大事ね」
「そのことがよくわかったわ」
こう言って神経痛の治療を続けていった、完治はしなかったが普通に何でも喜べる様になった。素直にそのことも喜んだのだった。
母の持病 完
2024・11・23
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