黒き森の魔狼
[13/15]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
口に手を当てる。すると巨大な牙状の歯が現われた。
その牙をライダーへ次々と投げ付ける。近くまでくると爆発した。ライダーはそれを横に跳び上に跳びかわす。
オオカミ長官が間合いを詰めてきた。拳をライダーへ叩き込んでくる。
ライダーはそれを払った。そしてみぞおちにブローを入れようとする。
長官はそれをもう一方の手で防いだ。カウンターでその手に持つスティックで突きを入れる。
突きがライダーの胸を直撃した。ライダーは思わずしゃがみ込んだ。
その後頭部へ肘を入れる。これはかなりのダメージとなった。
ライダーは倒れ込んだ。勝機を見たオオカミ長官は後ろに跳び間合いを開けた。
「喰らえっ、満月プラズマ光線!」
頭部のユニットに集められたエネルギーが光線となりライダーへ向けて放たれる。ライダーはそれを間一髪でかわす。
それまでライダーがいた場所を光線が直撃する。地が四散し巨大な穴が作られた。地面は飴の様に溶けてしまっている。
「おのれ、かわしたか」
「何という威力だ。直撃を受けていれば命は無かった」
シュウシュウと音を立てる地面を見てライダーは呟いた。
「ならば再び攻撃を掛けるまでだ。受けてみよ!」
再び満月プラズマ光線を放つ。ライダーはそれを跳躍でかわした。
(まずいな。このままではいずれこちらが追い詰められてしまう)
ライダーは空を跳びつつ考えていた。
(満月のある限り奴は絶大な力を発揮する。あの光線はその最たるものだ)
月を見る。何時になく大きい。
(あの月さえ封じれば奴の力は弱まる。そうすればこちらにも勝機はある)
だが空には雲一つ無い。丘の上では月の光を阻むものなど何一つとして無い。
(どうすればいい。どうすれば一瞬でも月の光を遮られる・・・・・・)
その時ライダーの頭にある考えが浮かんだ。しかしそれは一か八かの大きな賭けであった。
(だがやるしかない。奴に勝つ方法はそれしか無い!)
着地と同時に跳んだ。それまでより一段高いジャンプだった。
「馬鹿め、何度跳んでも同じ事だ。死ね!」
空中で一回転するライダーへ向けて光線を放とうとする。
「ムッ!?」
だが光線は出なかった。戸惑うオオカミ長官へライダーが急降下をかける。
「ライダァーーーッキィーーーーック!」
多くの怪人達を葬った伝家の宝刀が胸を直撃した。オオカミ長官は吹き飛び丘を転げ落ちていったが致命傷とはならなかった。起き上がってきた。
「何故だ、何故満月プラズマ光線が出なかった」
「それはこれのせいだ」
ライダーの右手から何かが駆けて来る。それはライダーの前まで来るとやや左に曲がって止まった。
「・・・貴様のマシンか」
白と赤の流線型のマシン、仮面ライダー一号の愛車新サイ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ