第二章
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「尻尾だってな」
「切ってるんだな」
「そうだよ」
実際にというのだ。
「短い方が可愛いからな」
「全部人間の都合なんだな」
洋介は口をへの字にさせて述べた。
「嫌なことだな」
「人間の都合でやるなんてか」
「ああ、よくある話でもな」
それでもというのだ。
「嫌な話だな」
「それはな」
文太も否定しなかった。
「やっぱりな」
「親父もそう思うよな」
「ああ、しかしな」
「しかし?」
「尻尾が短くていいこともあるんだよ」
「ふわり自身にかよ」
「トイプードルにな、尻尾のすぐ下に何があるんだ」
「後ろの穴だよ」
洋介はすぐに答えた。
「犬だといつも見るな」
「一緒にいるとな」
「それでか」
「尻尾が長いと付くこともあるだろ」
「出したものがな」
「そうなるとな」
どうしてもというのだ。
「不衛生だろ」
「確かにな」
洋介も否定しなかった。
「そうなるとな」
「短いと付かないからな」
「だからいいな」
「そのことはな」
「そうなんだな」
「だからな」
それでというのだ。
「本当にな」
「悪いことばかりじゃないか」
「そうなんだよ」
「人間の都合でもか」
「汚いとな」
どうしてもというのだ。
「よくないだろ」
「犬自身にもな」
「それでいいんだよ」
「そういう面もあるんだな」
「人間の都合でもな」
「自然のままでいいかっていうとか」
「そうともばかり限らないだろ」
息子にこうも言った。
「ラーメンでもそうだろ」
「ああ、食材何でもな」
ラーメン屋で働いている立場から言った。
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