第八話 古都でその十
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「気のせいかそう思えるけれど」
「もう少し捻れよな」
「いいじゃない。芸名はわかりやすくよ」
開き直って言うシズカだった。
「私達の国を作ってもそれでもアイドルは続けるからね」
「そうよ、私達だってね」
「今はユニットだから」
フラビージョとウェンディーヌもであった。
「アイドルは辞められないわよ」
「何時かハリケンブルーにも勝つわよ」
「この連中は一体何がしたいんだ?」
「何かかなりわからなくなってきたな」
ゴーオンゴールドとシンケンゴールドも首を捻る有様だった。
「アイドルやユニットをやるのはいいが」
「まさかそっちが主な目的になってねえか?」
「ええい、黙るでおじゃる」
ケガレシア自身も芸能界デビューしているので耳の痛い話だった。
「そういう御前等も何でおじゃるか。ボウケンピンクにしてもでおじゃる」
「私だというのですか」
「そうでおじゃる」
言いながら自分と闘う彼女に右手から鞭を繰り出す。だがそれはあっさりとかわされる。
「実はアイドルに化けていた時楽しんでいたでおじゃるな」
「そんなことはありません!」
自分では必死に否定する。
「あれは仕方なくです」
「口では何とでも言えるでおじゃる」
何故かこういうことには鋭いケガレシアである。
「しかしわらわ達の目は誤魔化せないでおじゃるよ」
「この連中の目なんて全然当てになりそうもないけれどな」
今突っ込みを入れたのはボウケンシルバーだ。彼はリュウオーンと闘っている。
「どう見てもな」
「ええい、五月蝿いでおじゃる」
ケガレシアは今の彼の言葉にはすぐにむっとした顔になった。
「わらわ達を愚弄するとはいい度胸でおじゃるな」
「いや、愚弄じゃないから」
「実際やってること見たら」
「それはかなり」
皆すぐにその彼女に対して突っ込みを入れた。
「あるとはもう」
「言えないから」
「悔しいでおじゃる〜〜〜〜〜っ!」
言われっぱなしで遂に顔が真っ赤になってきた。
「どうやら本気を出す時が来たようでおじゃるな」
「えっ、今まで本気じゃなかったのか!?」
「まさか」
今度は驚くことになった彼等だった。
「何かもう言ってることもやってることも」
「滅茶苦茶っていうか」
「破綻以前っていうか」
「細かいことはどうでもいいでおじゃる。とにかくわらわは本気で怒ったでおじゃる」
「むむっ、ケガレシアが本気なったなりか」
「我等もうかうかしてはいられないぞよ」
ヨゴシュタインとキタネイダスはそれぞれアバレイエロー、シンケンブルーと闘いながら述べた。
「それでは。行くなり」
「本気になるぞよ」
「だからこれまで本気じゃなかったのかよ」
「確かに遊んでるようにしか見えなかったけれど」
皆かなりきつ
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