第二章
[8]前話
「同じ自衛隊でも全く違うんだ」
「陸自さんはお疲れさんですね」
「だからな」
川相はそれでと言った。
「陸自さんにはリスペクトしないとな」
「ですね、こうした時に働いてくれるんですから」
「ああ、だからな」
「陸自さんに会った時は」
「馬鹿なことをしたり言わない様にしないとな」
「全くですね」
前田はそれならと頷いた、そうしてだった。
二人も他の隊員達と一緒に働きそのうえで基地の航空機を全て千葉の方に飛ばした、それが終わってだった。
川相は前田にだ、こう言った。
「これで台風が過ぎたらな」
「戻ってきますね」
「ああ、それで整備をな」
「しますね」
「避難させる時もやってな」
整備をというのだ。
「戻ってきてもな」
「飛んでますからね」
「整備だ、忙しいな」
「全くですね」
「もう手空き全員動員してな」
そうもしてというのだ。
「整備するぞ」
「そうなりますね」
「ああ、しかしな」
「しかし?」
「台風が来るってわかるだけでいいものだ」
天気予報でというのだ。
「昔はわからなくてな」
「台風が来るとですね」
「航空機も艦艇もな」
どちらもというのだ。
「その都度かなり傷んでたんだ」
「戦前の日本軍とかですね」
「そのことを考えるとな」
「避難できるだけいいですね」
「ああ、全然違う」
「兵器も傷むと困りますしね」
「だからな」
それでというのだ。
「避難出来るのはいいことだ」
「そうですね、じゃあ」
「ああ、仕事するぞ」
「そうしましょう」
二人で笑顔で頷き合った、そして実際に働くのだった。台風が過ぎ去って戻って来た航空機達っは何時でも動ける状況だった。
台風が来た日 完
2024・11・22
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